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ふちゅうの宝みぃつけた!No.61~今月のキラリ人~

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広島県府中町

淡水生物研究家 内藤順一さん

約50年にわたり県内外に生息する淡水生物の調査を続け、この7月に府中町歴史民俗資料館企画展「命の環―生物多様性―」を監修した内藤さん(府中小・府中中出身)をご紹介します。

■小さなころから生き物が好き
小学生の頃、生き物に興味を持ちました。当時、理科のモデル校だった府中小学校には飼育設備がたくさんあり、生き物係を進んで引き受け、自宅では小さな池を作って魚を飼ったり、周りの田んぼで生き物を追いかけて過ごしました。大学に進むと、河川で暮らす生き物の調査にのめり込みました。就職してからも、仕事が終わると県内外の山や川へ出かけました。今も幼い頃からやっていることは変わりません。

■「見たい・知りたい」が原動力
生き物を水中で観察しようと水中用カメラを工夫したり、詳しく調査できるように、科学の進歩に合わせてDNA分析やGPSなども取り入れました。

■命の輪を大事に
昨年には、東広島市域で小型サンショウウオの新種2種を論文で発表できました。この発見は命の営みが続いてきたからこそ。環境の変化はゆっくり進むので、気付いた時には種が絶滅していたというケースも見てきました。自
然保護活動というと特別なものに感じますが、ゴミの捨て方に気を付けることも町中でできることの一つです。川や海の汚染から、生き物を守ることに繋がるので、気長に続けられたらと思います。

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