[令和4年度決算]
市税や国からの地方交付税などを財源として、新しい時代をリードする「やさしい未来都市」の実現に向け、さまざまな事業を展開しました。令和4年度に実施した事業の一部を紹介します。
■重点施策1 命と暮らしを守る体制の整備
◇救命率の向上目指し 救急業務体制をDX化
タブレットを使って傷病者の情報を医療機関と救急隊がリアルタイムで共有できるシステムを構築しました。
傷病者の血圧、心電図などのデータをタブレットに自動送信。カメラ機能で負傷部位や事故現場の撮影も可能。これらの情報を迅速・詳細に収集し、医療機関と共有することで、治療開始までの時間の短縮につながります。令和5年4月からシステムを運用しています。
■重点施策2 仕事と生活価値を創造する基盤づくり
◇道の駅西条のん太の酒蔵の開業
地域産品の販売力強化と魅力向上を推進する交流拠点として、市内2つ目の道の駅を整備し、運営を開始しました。
直売所では、市内の生産者を中心とする出荷者会(約350事業者)による野菜や果物、米、酒、菓子などを販売。屋内遊戯場や授乳室など子育て施設もあり、市内外から延べ約56万人が来館しました。
■重点施策3 誰ひとり取り残さない多様性と調和社会の実現
◇妊娠から育児まで切れ目のない支援
妊娠・出産・子育て期のワンストップ総合相談窓口「すくすくサポート」は、延べ約31,000人に利用されました。
また、出産後の母親が休養しながら育児相談ができる「日帰り型産後ケア」の実施施設や受け入れ枠を拡充。助産師などによる育児・授乳相談、昼食の提供が受けられるほか、赤ちゃんとは別室でゆっくり過ごすこともできます。延べ202人が利用しました。
■重点施策4 多彩な地域の特徴を生かしたまちづくり
◇国際交流を進め 地域活性化
住民自治協議会による地域の課題解決や魅力向上のための活動を支援する「地域づくり推進交付金」。
地域の実情に応じて選択できる項目に国際交流促進事業を追加しました。子育て世帯が多く、外国人が約400人いる龍王地区では、夏まつりで市内在住の外国人と小・中学生が交流するクイズ大会を実施。国際交流を促進し、異文化に触れる機会となりました。
■重点施策5 時代を担う子どもを育てる教育・保育の推進
◇大学連携による保育・教育の質の向上
広島大学と連携した「未来を担うこどもの育ちサポート」では、専門家が保育所に出向いて現状や課題を分析しアドバイスを行い、保育の質がどのように変わるかを調査。その結果をもとに評価手法の確立へ向けた研究を進めました。
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)と実施した遠隔授業では、市内の複数の小学校と、学習対象の地域や専門家などをオンラインでつなぎ、社会科地域学習を行いました。
■重点施策6 持続可能な次世代環境都市の構築
◇CO2排出量の削減に向けた取り組み
温室効果ガスを実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指して、市民を対象とした蓄電池などの導入支援(スマートハウス化支援補助金)や、事業者向けの省エネ診断などを実施しました。
「ひがしひろしま環境フェア2022」も開催。自転車発電の体験や、ごみ拾いとジョギングを合わせた「プロギング」などを行い、約3,500人の来場者でにぎわいました。
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