[地震後の問題に備えよう]
地震が発生すると、さまざまな問題が起こることが想定されます。地震後も困らず自宅や避難所などで生活ができるように日ごろから備えておきましょう。
・やってみよう「しのばせ防災術」
災害時に役立つものを普段から使って、日常生活に取り入れましょう。バッグにもしのばせておくと、外出先でも便利に使えて、もしもの時にも備えることができます。
持ち歩きに便利な防災アイテムを紹介します。
東広島市防災士ネットワーク代表
井上葉子(いのうえようこ)さん
■電気が止まった!
◆ライトやバッテリーなどを準備
電気が止まると、冷蔵庫の中の物が腐るなどさまざま影響が考えられます。特に困るのが、明かりがなく暗いこと、スマホが充電できず情報が得られないことです。
◇LEDライト
家のあちこちに懐中電灯を準備。特に枕元やよくいる部屋に置くようにしましょう。
◇カセットコンロ
電気やガスが止まったときも調理ができるように、カセットコンロとガスボンベを備えておきましょう。
ライトやモバイルバッテリーは、太陽光で充電ができるものを選ぶと◎。外出時でも充電でき、電気が止まった災害時にも便利です。
■買い物に行けない!
◆普段も食べて備蓄を買い足し
普段食べているものを多めに買い置きし、食べた分だけ買い足して一定量を備蓄するローリングストックがおすすめ。長期保存できるカンパンやアルファ化米、タンパク質が取れる缶詰なども備えましょう。
◇備蓄量の目安
1人当たり3日分
◇普段から食べて備えよう
・使う水が少なくて済む無洗米
・日持ちするジャガイモ
・常温保存できる野菜ジュースやスープ、ふりかけ
〔しのばせ防災〕
栄養補助食品バーはおやつにも非常食にもなります。ポーチにあめ玉をしのばせておくのもおすすめ。
◇防災用品購入補助金
購入金額の2分の1(上限1万円)を補助。対象は75歳以上の一人暮らし、要介護4以上に認定されるなど自ら避難することが困難な人。
■水が止まった!
◆飲料水と生活用水を備蓄
◇飲料水の備蓄量の目安
1人当たり 1日3リットル×3日分
飲料水は、賞味期限の確認も兼ねて、普段から少しずつでも使いながら買い足しましょう。生活用水は、湯船に水をためておいたり、蛇口付きの給水用タンクを備えたりしておきましょう。
◇災害時協力井戸制度
災害での断水時に限り生活用水として無償で提供することが可能な井戸の登録を受け付けています。
〔しのばせ防災〕
普段から小さめの水筒を持ち歩いて水分補給に利用。水をくむときにも使えます。
■トイレが使えない!
◆非常用トイレセットを備蓄
トイレが壊れることや、断水や排水不可で使えなくなることがあります。非常用トイレセットを備蓄しておきましょう。トイレットペーパーも必要です。
◇非常用トイレセットの備蓄量の目安
1人当たり 1日5個×3日分
〔しのばせ防災〕
非常用トイレはバッグの底に敷くようにして入れておくとかさばりません。
■衛生面が気になる!
◇体の清潔
長期間、入浴できない可能性もあります。ノンアルコールのウエットティッシュがあれば体を拭いたり歯磨きしたりすることも可能です。
〔しのばせ防災〕
ウエットティッシュはアルコールがあるものとないものの2種類を用意。ゴミを入れるなど用途がさまざまなポリ袋も便利。
◇体調管理
下水道が被害を受けると、空気中に菌がまん延することがあります。避難所での集団生活も想定し、感染症予防や体調管理のためにマスクが必須。避難所では土足禁止のため、靴下やスリッパも必要です。
〔しのばせ防災〕
日焼け予防手袋や防寒用手袋は軍手代わりに。手から奪われる体温を守ってくれます。バッグの底にカイロも◎。
■もっと知りたい!
◇生涯学習まちづくり出前講座
申請があった地域の集会所や学校などに危機管理課職員が出向き、講座を行っています。
詳細や申し込み方法はこちら
※二次元コードは本紙参照
講座番号:95
テーマ:防災の基礎知識
※日程は要相談
◇防災講演会
全市民を対象に、防災をテーマにした講演会を実施しています。
今年度の実施は秋、テーマは地震を予定しています。
◇ラジオで詳しく紹介します!
FM東広島(89.7MHz)
6月の毎週水曜日18時台
スマートフォンでも聞けます
問合せ:危機管理課
【電話】082-420-0400
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