■筆の里工房30周年企画・学芸員座談会!
筆の里工房は9月で開館30周年!そんな筆の里工房の学芸員さんたちの座談会の様子を大公開!
◇過去イチ○○だった企画展!?
吉田:この中じゃ、松本さんが1番経験しとる数が多いよね。
松本:楽しかったのか…。なんだろうねぇ。
吉田:やってしまったら全部楽しかったよね。
松本:そうねぇ、でも1番記憶に残っとるのはやっぱり『陽明文庫・国宝展(H22)』かな。熊野に初めて国宝が来たのがね。国宝を扱うにあたって、この施設は安全かとか。とにかくやることがいっぱいだった。
黒松:そんなことがあったんですね…。
松本:あとはね、あのとき初めて町内の子どもたち全員をここに招待したんよね。町長が「国宝は見とかんにゃいけん」って言われてね。そこから子どもたちへの鑑賞教育が始まってね。
松村:今も続いとるのはすごいことですよね。
◇やってみたい企画!
吉田:もう長いこと“絵画”の展覧会はやってないんよねぇ。水彩とかはたまにやってるけど。
松村:『見返り美人図(菱川師宣)』とか。名品を連れてこられたらいいですよね。
吉田:切手になってるぐらいのね。それこそ「この切手の原画!」展とかやってみたいね。
郡司:あとは、教科書にある作品だったら、みんな知っとる美術の入り口みたいなものだから、その現物を見せてあげたい!
山本:それなら町民のみなさんも楽しめそうだよね。
黒松:子どもたちも教科書片手に回ったら、より楽しそうですね!
◇特別展の見どころは、『食べる定家様』!?
松村:“難しい藤原定家展”じゃなくて、“子どもたちもわかりやすく・楽しく学べる”っていうのをテーマに今絶賛開催に向けて準備していてですね。金太郎飴とか…。
山本:身近なモノに定家様を!ってことでね。
郡司:定家様の文字が入っているんですよ!
吉田:そうそう“食べる定家様!”ってね。来てくれた子どもたちにプレゼントしようと思ってる。
◇今年で30年、10年後はどうなっている?
黒松:言っても10年しか経たないわけだから、そんなにぐわーって変わることはないと思う。でも、今の状態よりも毎年ちょっとずつちょっとずつでもいいから、プラスにね。
郡司:さらに言えば、そこからまた10年、20年経った時に「筆といえば?」で、熊野町ってだけじゃなくて「筆の里工房があるよね」って言ってもらえるようになったらいいね。
◇“筆の里工房”の魅力!!
松村:小さい子どもからお年寄りまで楽しめる!
郡司:“筆”ってテーマがはっきりしてますからね!
山本:地場産業に支えられているってところでは、他の美術館や博物館にはない魅力よね。
吉田:筆作り始まって200年が経とうとしてるからね。
黒松:なんかイベントとかしたいですね!
松本:でも、町内に住んでいる人でも、工房の中で筆を売ってることを知らなかったって人もいらっしゃってみたいなんよね。
全員:町民のみなさん、ぜひ遊びに来てください♪。
◇30周年記念展作品紹介
本誌16ページでは、9月14日(土)から開催する「定家様(ていかよう)が伝えた文化-そうだったのか藤原定家(ふじわらのていか)さん-」で展示される作品を紹介しています。ぜひご覧ください。
※本座談会は、7月26日(金)に筆の里工房で収録し、政策企画課が編集しています。
ふでりんも筆の里工房に遊びに行きたいリン♪
問合せ:政策企画課
【電話】820-5634
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