おしえて!!歯医者さん

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■第87回　フレイルとオーラルフレイルについて
▽質問
最近、健康についての話題で「フレイル」とか「オーラルフレイル」という言葉をよく見たり聞いたりするのですがどういう意味ですか?
▽回答
『フレイル』とは、筋力、持久力、生理機能の衰えを特徴とする複数の要因からなる症候群であり、身体障害が起こりやすくなった状態を言います。高齢者の約8割は、70歳代半ばから徐々に心身が衰え始め、このフレイルの段階を経て徐々に要介護状態になるといわれています。フレイルには身体的意味のみならず、精神や心理状態、社会的な面も含んでいます。ただし、フレイルには可逆性の意味が含まれていて早期発見や適切な処置によって生活機能の維持や向上が期待されます。
次に、『オーラルフレイル』とは、口に関係する些細な衰えを放置する事により、しゃべりづらくなる、等の口の機能の低下、かみにくい、飲み込みにくいといった食べる機能の低下が起こり、進行する事で心身の機能低下まで繋がる負の連鎖に対して警鐘を鳴らした概念です。つまり、全身と心のフレイル予防に大切なのがオーラルフレイルです。
口の機能は、かむ、嚥下(えんげ)、味覚、唾液分泌、発声等があり、食べる事とコミュニケーションに大別され、それらの機能維持に最も大事なのが、歯の本数です。歯の喪失の主な原因は、むし歯と歯周病で、それに対する予防また治療も必要です。それと、日本歯科医師会が推奨する口や頬、舌等の体操である「オーラルフレイル対策のための口腔体操」があります。また、カラオケ大会や清掃活動などの老人・シニアクラブへの参加による地域コミュニケーション活動も、口の機能維持・回復の一助となります。
「オーラルフレイル対策のための口腔体操」など詳しくは、かかりつけの歯医者さんにてお聞きください。

▽吉野川市歯科医師会
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