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おしえて!!歯医者さん

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徳島県吉野川市

■第93回 過剰歯(かじょうし)
▽質問
かかりつけ歯科で子どもの検診をしたところ、レントゲン撮影で過剰歯があることが分かりました。抜歯しないといけませんか?

▽回答
人の歯は乳歯20本、永久歯28〜32本が通常ですが、それよりも多く歯があるとき過剰歯といいます。発生頻度は30~40人に1人の割合で、女性より男性に多くみられますが、過剰歯の原因は明らかになっていません。過剰歯の多くはあごの骨の中に埋まっているため、そのほとんどがレントゲン撮影で偶然発見されます。好発部位(病変がおこりやすい部位)は、永久歯では上の前歯(49・2%)、上の奥歯(37・8%)、下の奥歯(6・6%)の順に多く、乳歯では極めて稀と報告されています。
過剰歯は次のような悪影響を起こすことがあります。
・過剰歯が邪魔をして永久歯が生えてこない、正しい位置に生えないなど、歯並びや噛み合わせが乱れる。
・過剰歯が永久歯の根に近接していると、永久歯の根が溶けて吸収し、やがて抜けやすくなる。
・過剰歯を取り囲む病変「嚢胞(のうほう)」を引き起こすことがある。
過剰歯が見つかった場合は、抜歯によって対処するのが基本です。何も問題ないのであれば経過観察することもありますが、悪影響の原因となりうる場合は抜歯します。ただし、骨の中での過剰歯の位置や方向と永久歯へ及ぼす影響の程度、年齢と永久歯への生え変わりのタイミングなどを考慮して、適切な抜歯時期を検討する必要があります。
乳歯から永久歯への生え変わりが遅かったり、乳歯が抜けても永久歯がなかなか生えてこない、前歯の歯並びに隙間があるなどの場合は、過剰歯が原因となっている可能性があります。過剰歯の有無はレントゲン撮影で比較的容易に診断できますので、このような症状があればかかりつけ歯科医院でご相談ください。

▽吉野川市歯科医師会
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市長公室【FAX】22-2244【メール】m-koushitsu@yoshinogawa.i-tokushima.jp

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