太平洋(たいへいよう)に面する美波町では多くの生き物たちが生息(せいそく)しています。このコーナーでは実際(じっさい)に撮影(さつえい)してきたリアルな写真と共にいろんな生き物たちをご紹介(しょうかい)します!
■ツバメウオ
美波町沿岸で夏から秋にかけてツバメウオが見られます。インド洋~西部太平洋の温暖な海に生息しています。同じ仲間にアカククリ、ナンヨウツバメウオ、ミカヅキツバメウオがいますが、日本の九州以北の沿岸に成魚としてよく現れるのはこのツバメウオです。未成魚は背びれ、臀びれ、腹びれが黒っぽくて長く、その姿が翼を広げたツバメに似ていることが名前の由来ですが、成長すると長いひれは目立たなくなり丸い姿になります。成魚は40cmほどまで成長し、時には100個体以上の大きな群れを作ります。幼魚は枯れ葉の様な姿でパッと見では魚とは思えません。しかしその幼魚に出会う機会はめったになく、たまに見つかる幼魚はほとんどナンヨウツバメウオです。遠い南洋の沖縄あたりで生まれて海流に乗って美波町にやってくるのかもしれませんね。それにしてもツバメウオの幼魚たちはどこにいるのでしょうか。
ダイバー:長楽美保
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