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自治体の皆さまへ

インターネット差別とモニタリング事業について

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徳島県美波町

今月の人権啓発記事では、現代社会で深刻化しているインターネット差別についてお話しします。匿名性を悪用した差別発言や誹謗中傷が広がり、多くの人が傷ついています。全ての人が意識して行動することが重要です。

■インターネット差別とは?
インターネット差別とは、オンライン上での中傷や差別的な発言、デマの拡散などの行為を指します。
これには、個人や特定のグループに対する誹謗中傷、ヘイトスピーチ、プライバシーの侵害などが含まれます。インターネット上での差別は、被害者に深刻な心理的影響を及ぼし、場合によっては社会的な孤立や自己肯定感の喪失を引き起こすことがあります。

■インターネット差別の現状
近年、SNSや掲示板、ブログなど、誰もが情報発信できる環境が整った一方で、匿名性が高いために悪意ある発言や行動が目立つようになってきました。特に、特定の民族、宗教、性別、性的指向に対する差別や偏見がオンライン上で拡散されることが問題視されています。

■モニタリング事業の役割
こうしたインターネット差別を防ぐために、自治体や政府はモニタリング事業を行っています。モニタリング事業とは、インターネット上の差別的な発言や投稿を監視し、適切な対策を講じる活動です。この事業の目的は、インターネット上の健全なコミュニケーション環境を維持し、差別や偏見から住民を守ることにあります。
美波町では、今年5月1日から人権団体に委託し、インターネット人権モニタリング事業を開始しています。モニタリング事業では、専門のスタッフが定期的にネット上のコンテンツをチェックし、違法な書き込みや差別的な発言を発見次第、サイト運営者に通報し削除を依頼します。また、被害者支援も行い、必要に応じてカウンセリングや法的支援を提供します。

■皆様へのお願い
インターネットを利用する際には、以下の点にご注意ください。
・言葉の選び方に気をつける…他人を傷つける発言や偏見に満ちた言葉を使わないよう心がけましょう。
・事実確認を行う…デマや誤情報を鵜呑みにせず、情報の真偽を確認する習慣を持ちましょう。
・他者へのリスペクト…オンライン上でも、リアルな生活と同じように他者を尊重する態度を忘れずに。
インターネットは便利で有益なツールですが、使い方を誤ると大きな問題を引き起こす可能性があります。例えば、インターネットを通じて情報収集やコミュニケーションを簡単に行うことができますが、一方でサイバー犯罪や詐欺、個人情報の漏洩といった危険も潜んでいます。皆さま一人ひとりが意識を持って行動することで、差別や偏見のないインターネット環境を作り上げていきましょう。
インターネット差別は私たち全員に関わる問題です。モニタリング事業を通じて、私たちの町は差別のない安心・安全なインターネット環境を目指しています。今後とも皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

町民一人ひとりが相手を思いやり、多様な価値観を認め合う社会をめざしましょう。
「心温かい人々が暮らす、にぎやかな過疎の町」美波町であり続けるために人権について考え守っていくことがまさに、“にぎやかそ”美波町まちづくりにつながります。このコーナーでは人権に対する思いを掲載していきます。

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