■あなたの睡眠は、何点ですか?
[春眠暁を覚えず]という言葉がありますが、「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「朝すっきり起きられない」など、睡眠に関する問題を抱えている人も多くいると思います。睡眠時間は短すぎても長すぎても不調を招き、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の危険性が増すという研究データがあります。さらに、睡眠中に脳の老廃物の排出スピードが速くなることが確認されており、睡眠とアルツハイマー型認知症の関係が注目されています。
必要な睡眠時間は個人差が大きいため、一概に何時間ということはできませんが、日中元気に過ごすことができれば、十分な睡眠が取れていると判断できます。
次の「睡眠の質チェック」にいくつ当てはまりますか。ほとんど当てはまらない人は、よい睡眠を得ているようですが、反対にたくさん当てはまる人は、生活習慣や睡眠環境を見直す必要がある可能性があります。
◇睡眠の質チェック
・寝つくまでに時間がかかる
・朝起きた時から疲れた感じがする
・日中、眠くなることがよくある
・夜中に目が覚める
・就寝時間と起床時間が毎日違う
・偏食気味だ
・運動をほとんどしていない
・アルコールが好きで、よく飲んでいる
・たばこを吸っている
・ストレスを発散できていない
◆睡眠の質を上げるためにできること
◇毎日同じ時間に起床し、朝食を摂る
生活のリズムを整えるため、同じ時間に起きるようにしましょう。そして、起きたらすぐに自然の光を浴びることで、体内時計がリセットされます。また、朝食は日中に活動するためのエネルギーになるだけでなく、体を目覚めさせる効果もあるため、欠かさず摂るようにしましょう。タンパク質をしっかり摂ることがおすすめです。
◇運動を行う
ウォーキングやストレッチなど、自分の体力に合った運動を行いましょう。継続することで、寝つきやすくなったり途中で目が覚めにくくなったりします。しかし、就寝直前の運動は体が興奮してしまい逆効果になるため、遅くとも就寝3時間前には運動を終わらせておきましょう。
◇入浴する
熱いお湯は眠気を覚ますだけでなく心臓に負担をかけるため、入浴の際は40度以下のお湯にして、心と体をリラックスさせましょう。ただし、運動と同じように就寝直前の入浴は逆効果になるため、就寝の2~3時間前に入浴をしておきましょう。
◇睡眠環境を整える
季節によって、快適と感じる温度や湿度は変わるため、エアコンや寝具を調節して、心地よいと感じる環境に整えましょう。また、スマートフォンやテレビの光は入眠の妨げになるため、就寝直前まで見るのは控えましょう。
問合せ:
・生名支所健康推進課【電話】74‒0911
・魚島保健福祉センター【電話】74-1120
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