9月14日、面河住民センターにおいて、面河地区地域運営協議会「だんだんおもご」の観光部会の講習会が行われ、約15名が参加しました。
観光部会は、観光振興に向けた活動の一つとして、面河渓をメインとするボランティアガイドの育成に取り組んでおり、今回、面河の地域の歴史を学び、ガイドの資質を高める研修として、部会長の高山泰子さんが講師にお招きしたのは、笠方地区出身の嵩原(たけはら)彰さんで、当時の家屋は現在の面河ダムに架かる四季彩(しきさい)橋の真下あたりの位置にあったそうです。嵩原さんは小学5年生の時、面河ダム建設を機に松山市へ転居後、徳島県へ移住され、小学校の校長先生となり定年退職されました。
ダムの建設前に集落で過ごした当時の懐かしい思い出話とともに、ダム建設に至るまでの経緯や用地補償の交渉の話、また、ダム建設後、いつでもふるさとの上に立てるようにと四季彩橋の建設を要望した村長さんの思いなどをお話しいただきました。
ダムに沈む地域から離れざるを得なかった住人の思いは、未来の笠方地域の発展を願う、ふるさとを大切に思う気持ちで溢れていて、「ふるさと」を伝承する孫娘さんと立ち寄った面河ダム公園では、今もなお、除草など環境整備の必要性を強く感じておられます。
ガイドを通じ、自然豊かな面河の魅力をより伝えられる話し方のスキルも教えていただき、実り多い、心が温かくなる講習会となりました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>