■明るいオリオン大星雲を見よう
冬本番の寒い時期、とても有名な冬の星座・オリオン座が昇ってきています。今回はそのオリオン座にある「オリオン大星雲」について紹介します。
「オリオン大星雲」はオリオン座の三つ星のすぐ下にある明るい散光星雲という天体で、鳥が羽を広げたような姿をしています。とても明るいため肉眼でもぼうっとした姿を簡単に見つけられます。「星雲」とは輝いた雲のように見える天体で、大部分がガス状の物質からできています。この星雲の中では干潟星雲と並び最も明るいものです。
距離は地球から約1500光年と星雲の中ではかなり近く、推定年齢は1万年と若い星雲で、次々と星が誕生しています。星雲中心部には4重星のトラペジウムを中心とする若い星からできている散開星団(星が集まった部分)があり、数百個もの星が集まっていると言われています。
とにかく明るく派手な天体です。双眼鏡を使うと綺麗な姿を見ることができるため、月のない晴れた日にぜひ観察してみましょう。 (重藤)
▽学芸員のつぶやき
オリオン大星雲は、私のかなり好きな天体です。肉眼でも望遠鏡や双眼鏡でも綺麗に見え、写真に撮るとさらにはっきりと姿が見えるのでおすすめです。
問合せ:天体観測館
【電話】41‒0110【HP】http://www.kumakogen.jp/site/astro/
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