文字サイズ
自治体の皆さまへ

地域とともにある学校を目指して コミュニティ・スクールが始まりました

3/35

愛媛県久万高原町

地域と学校がともにより良い学校をつくるための「コミュニティ・スクール」を導入する学校の割合が、全国の公立学校の5割以上を占めるようになりました。
久万高原町では初めてとなるコミュニティ・スクールが、令和6年6月25日に面河小学校でスタートしました。

●コミュニティ・スクールとは
学校や保護者、地域で組織する「学校運営協議会」を設置している学校のことです。「学校運営協議会」では、地域でどのように子どもたちの成長を支えていくか、また、子どものために何を行っていくか、校長先生が示した基本方針(目指す学校の姿)を基に検討をし、実現に向けたさまざまな活動を進めます。

●コミュニティ・スクールの必要性とは
現代は少子高齢化、グローバル化や情報化の進展が進み、また貧困や虐待問題など、子どもたちや学校が抱える課題が多様化しています。未来を担う子どもたちが健やかに成長するために、地域総がかりで教育に取り組む必要があります。
学校は地域と連携し、ともに子どもたちを育む学校づくりをすることが、本町においてもますます重要になっています。

・コミュニティ・スクールを導入する前…

・コミュニティ・スクールを導入すると…

共通の目標が設定されると、お互いに前向きな姿勢で取り組むことができ、子どもたちへの教育効果も大いに期待できます。〝学校と地域が一体〞となって、〝役割分担〞をしながら、それぞれが“主体的”に取り組むので、お互いに“達成感”を味わうことができます。

●導入の効果
(1)保護者・地域住民等も教育の当事者になることで、責任感を持ち、積極的に子どもの教育に携わるようになります。
(2)保護者・地域住民等が学校運営や教育活動へ参画することで、自己有用感や生きがいづくりにつながり、子どもたちの学びや体験が充実します。
(3)保護者・地域住民等と学校が〝顔が見える〞関係となり、保護者や地域住民等の理解と協力を得た学校運営ができます。
(4)大規模災害時等、緊急な対応が必要な場面においても、学校と地域が一体となり、迅速かつ組織的な対応ができます。

●インタビュー
面河小学校区では、昔から地域の方が協力的で、学校と地域がスクラムを組んで活動されています。
今後のコミュニティ・スクール活動にどのような期待や感想を持たれているか、関係者にお聞きしました。

▽地域×学校
面河小学校 相原順治校長

おもご幼稚園・面河小学校の現在の一番の課題は、園児数・児童数の減少です。地域に唯一の幼稚園・小学校の現状の教育活動の様子を広く知っていただいたり、学校だけでは解決できない課題を地域の皆さんと共有したりしたいという思いは、私が強く感じていることでもあり、コミュニティ・スクールとして推進できるものと考えています。
地域学校協働活動推進員の桑名さんには、週に1日学校に来ていただき子どもたちや先生と一緒に活動していただいています。すでに、学校のことを地域へ、地域の情報を学校へ発信していただく重要なキーパーソンとして活躍していただいています。
7月10日には第2回学校運営協議会を開催し「学校のことを知ってもらうために」について話し合い、教育委員会へ具体的な要望も行いました。
どのような運営方法がよいかまだまだ手探りですが、面河ならではのよりよい運営方法について考えていきたいと思っています。

▽地域への恩返し
地域学校協働活動推進員 桑名虹之介氏

本年度より、地域学校協働活動推進員に任命されました、桑名虹之介と申します。現在は毎週水曜日に面河小学校を訪問し、児童たちと一緒に過ごしています。また地域おこし協力隊の活動の中で、日々地域の皆さまと関わっており、それぞれの活動で情報共有などを行っています。
私たちが子どもの頃、多くの場面で地域の方々に支えていただきました。同じように、今の子どもたちと地域の人たちが近くにいることで、「面河で過ごせて良かった」と思ってもらえるような活動につなげていきたいと考えております。ぜひ、皆さまのお力添えをよろしくお願いします。

●応援メッセージ
コミュニティ・スクールの実現に向けて日頃からご助言をいただいております、愛媛県CSアドバイザー 遠藤敏朗先生からの応援メッセージです。

▽「地域の力」に期待
愛媛県CSアドバイザー 遠藤敏朗氏

数年前、子どもたちが地域の魅力を再発見する面河地区の活動に参加しました。地域の宝物を発見した子どもたちの輝く姿が印象的でした。コロナ禍でしたが、地域ぐるみで子どもたちを育んでいる大人の姿に感動しました。こうした人のつながりを大切にする取り組みは、予測不可能な未来社会に不可欠になります。
「地域の学校を支え、地域で子どもが育つ」ための持続的な仕組みがコミュニティ・スクールです。久万高原町の人、自然、伝統芸能・文化、産業などの「地域の力」を生かした取り組みが地域を愛し、地域で豊かに生きていく人づくりにつながっていきます。久万高原町の未来に期待します。

※コミュニティ・スクールを「コミスク」「CS」と略して言うこともあります。

問い合わせ先:教育委員会
【電話】21-0139(内線333)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU