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防災・減災について考える~第17回伊方町PTA研究大会から~

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愛媛県伊方町

8月24日(土)、伊方町民会館において、第17回伊方町PTA研究大会を開催しました。小中学校PTA会員(保護者・教職員)、来賓(町長・教育委員)など約130名が参加し、「子どもたちの生きる力を育てる」を研究主題に実施しました。
この研究大会は、西宇和郡PTA研究大会や旧町のPTA研究大会を受け継いでおり、新しい伊方町になってから17回を数えています。残念ながらコロナ禍の中では開催できませんでしたが、昨年度から再開されました。
本年度は、1月の能登半島地震を受けて、同じ半島地域に住む者として「家庭や学校から、防災・減災意識を高めていこう」というテーマで取り組みました。伊方町総務課半島防災対策監の畑中保人さんに、「家庭での防災」という内容で講話をしていただきました。伊方町の防災対策の現状について、避難場所や備蓄状況、伊方町の行っている防災・減災対策などについての説明がありました。また、家庭での防災や減災対策についての重要性のお話や、具体的なアドバイスがありました。知らなかった情報もあり、すぐに役立つ内容が多く参考になりました。
その後、淡路島にある北淡震災記念公園の総支配人、米山正幸さんに、「野島断層からのメッセージ」の演題で講演していただきました。阪神・淡路大震災の時、その震源地北淡町で被災した体験を、語り部として熱く話されました。当時の北淡町の様子や自らの消防団員としての体験などは、想像を超えたものでした。そのときの教訓として、
(1)隣近所とのコミュニケーションの大切さ
(2)防災・減災意識の重要さ(備え、訓練、命をどうやって守るか)
(3)家屋の耐震、住民への情報伝達方法の確立、災害に強いまちづくり
(4)災害後の心のケアの重要性
について、強く述べられました。特に、普段からの地域のコミュニケーションは大切で、最も役立ったのが地域を知る消防団や地域組織であったということでした。また、普段から自分の地域のことや、暮らしている人々のことを知っておくのがとても重要であるということでした。体験から得た米山さんの教訓は、心に響きました。
8月の日向灘地震を受けての、初めての「南海トラフ地震臨時情報発表」もあり、よりタイムリーな講演でした。研修会終了後のアンケートでは、「内容が今の状況にあっていて大変役立った」「もっと多くの人に聞かせたい」「家族と、防災・減災について話し合う」という意見が多くありました。
日本は災害のリスクが高い国です。それに備えることは大切です。そして、対策に終わりはありません。いつ起こるか分からない災害ですが、出来るだけの準備をして万が一に備えていきたいと思います。
保護者と教職員、教育委員会なども加わり、防災や減災に対する意識を高め、思いを共有することができた有意義な会となりました。

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