■伊方町学校再編計画(第二次)の概要
●I はじめに
省略
●II 伊方町の小中学校の現状
省略
●III 伊方町が目指す現実的な学校規模について
▽(1)複式学級が解消する児童生徒数となる学校規模
〈小学校における望ましい学校・学級規模〉
クラス替えの可能な12学級以上の規模が適正であるが、現在の町の状況では、1学年1学級が最大であり、今後も児童生徒数は減少していくことが予想される。このことから、通学時間や通学距離等に無理があり、統合が困難な場合を除いて、複式学級を解消することができる6学級以上の規模が望ましい。
〈中学校における望ましい学校・学級規模〉
学校規模について、適正規模は12学級以上であり、最低でもクラス替えの可能な6学級以上の規模が望ましいが、現状では生徒数が最大の学校においても生徒数の減少により1学年1学級となってきている。よって複式学級を解消することができる3学級以上の規模が望ましい。
▽(2)クラス替えのできる児童生徒数となる学級規模
できるだけクラス替えのできる学校規模を目指すことが望ましいが、やむをえず1学年1学級となる場合であっても、少人数での活動において効果的とされる4~6人の班編成で3班以上となり、班替えによる学級活動の活性化が可能な学級規模が望ましい。
●IV 学校再編の必要性について
学校の活性化、教育指導の充実、教育水準の維持向上を図るためには一定の学校規模を確保する事が重要となる。しかしながら伊方町の現状は、少子化の進行などにより学校の小規模化が一層進み、過小規模校(複式学級が存在する学校)が大半を占めており、将来的に複式学級を含む予定の中学校がある。また、児童が学年に1人、もしくはいないという小学校が増えてきている。
・一部省略
特に、現代社会のように家庭が核家族化し少子家族化した現在では、小中学校時期における集団生活の体験は、子どもたちの健全な人間形成に欠かすことのできないものである。また、変化の激しい現代社会の中でたくましく生き抜く力を養う上でも重要であると言える。
それぞれの学校には長い歴史と伝統があり、地域社会も学校を一つの核として栄えてきた経緯から、地域の方々の学校に寄せる「思い」や「願い」は充分理解できるし尊重すべきである。しかし、教育環境の整備や学校再編は、あくまでも次代を担う子どもの立場を第一に考えるべきであり、子どもにとってより良い教育環境の整備を重視する事が望ましいものと考える。
従って、伊方町教育委員会は、子ども第一の立場に立ち伊方町の小中学校の現状を鑑み、様々な事情を考慮してもなお、小中学校の再編が必要であると考え、検討を行った。
●V 再編を計画するにあたっての留意点について
1 「伊方町が目指す現実的な学校規模について」を基に、児童生徒の期待にそえる学校づくりを目指す。
2 通学距離、時間に配慮すること。
3 学校施設に極端な差異がないこと。
4 保護者や地域住民などに理解や協力を得られる計画であること。
5 円滑な再編ができるよう計画的に進めること。
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