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人権学習シリーズ 379

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愛媛県伊方町

■人権に関する用語の基礎知識 その(3)「キーワード編」
▽「マイノリティー」
最近よく目や耳にするようになったこの言葉の意味をご存じですか?
もともとは少数派を意味する英語ですが、様々な理由から、差別や偏見を受けやすい一部の少数の人々のことを表す言葉として使われています。
例えば、外国人。愛媛県には約1万5千人、伊方町には約80人の外国人が暮らしています。人口に占める割合は1%程度です。日本語に不慣れな人もいます。そのために、不自由な生活を余儀なくされている人も多いようです。
また、左利きの人もマイノリティーです。全人口の10%程度が左利きだと言われています。ドアの取っ手やハサミなど、日常生活で使うものはほぼ右利き用として作られています。自動販売機のお金の投入口も左利きの人には使いにくいそうです。
マイノリティーの反対の立場の人たちは「マジョリティー」と呼ばれます。社会的に多数を占める人たちのことです。右利きの人はマジョリティーです。
しかし、置かれた状況によってマジョリティーがマイノリティーに変わることがあります。
例えば、日本では、日本語を使う人がマジョリティーですが、海外では、日本語しか使えない人はマイノリティーになり、日本では感じることがない不便さを感じたり、不利益を被ったりすることがあります。
そこで、時には、日本語が理解できない外国人になったつもりで買い物に行ったり、左利きとして生活してみたりして、マイノリティーの人たちの不便さを体感してみてはどうでしょうか。そうすることによって、社会的弱者の気持ちを知ったり、改善のために何が必要かを考えたりすることができると思います。
安全・安心な住みやすい町とは、自分にとって住みやすい町であるとともに、誰にとっても住みやすい町でなければなりません。常にマイノリティーの立場を意識しながら生活することは、そのような町づくりに必ず役立つはずです。

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