■アフターコロナから本格化する「まちづくり」
明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
◇アフターコロナへ
昨年を振り返りますと、市内中心部へのアクセスが飛躍的に向上した「八幡浜道路」の開通を始め、本市にゆかりが深い方で初めて愛媛県知事の重責を長く担った加戸守行氏への名誉市民称号の贈呈、そして、県内屈指の観光施設である「八幡浜みなっと」は10周年を迎えることができました。何より、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類へ移行されてからは、地域行事やイベント等が復活し、皆様の笑顔が戻ってきたことを大変うれしく思います。しかし、不安定な国際情勢などを背景に、エネルギー価格や物価高騰による市民生活、事業者の経済活動などへの影響は収束の兆しが見えません。今後も社会情勢を的確に捉え、新たに発生する幅広い課題に対して、国や県の支援策や動向等を注視しながら、スピード感をもって対応します。
◇わくわくする八幡浜へ
私の4期目の任期も間もなく残り1年となります。本年は昨年実施した四国電力跡地活用に関する市民アンケートの調査結果を参考に、早い時期に「四国電力跡地プロジェクト」の計画をお示しし、「八幡浜港みらいプロジェクト」とも連動しながら、「わくわくする八幡浜」に向けたまちづくりを本格化していきます。そして、これからはDXとGXへの投資も必要です。マイナンバーカード交付率は県内11市の中で1位となる85%を超えました。本年3月中には、そのマイナンバーカードを活用して全国のコンビニ等での各種証明書の交付を開始するほか、今後、スマートフォンやパソコンからも各種申請や届出などの行政手続きが可能となるよう準備を進めるなど、デジタル活用による市民の利便性向上と行政運営の効率化を推進します。また、本市では、2050年までに脱炭素社会の実現を目指して、「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。現在、地球温暖化対策実行計画策定を進めているとともに、今後は温室効果ガス排出量の削減に向け、市民や事業者と一体となり、地域ぐるみで取り組んでいく考えです。
結びに、新しい年が皆様方にとりまして、活力に溢れ、素晴らしい年になりますよう心から祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
八幡浜市長 大城 一郎
■開かれた議会をめざした「議会改革」
新年明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
◇コロナからの解放
新型コロナウイルス感染症の拡大から4年が経ち、あたりまえの生活がどのようなものだったのか?忘れかけていた頃、5類感染症に変更され、マスクの着用や外出制限等が自己判断に委ねられることになりました。まさに、アフターコロナの幕開けとなり、水を得た「さかな」のように心もおどり、「おうち時間」から解放され、外出の楽しさを感じられたのではないでしょうか。市内でも各種イベントが再開され、多くの市民の皆様の笑顔とふれあい、私自身あらためてコミュニケーションの大切さを知らされました。
◇開かれた議会をめざして
八幡浜市を安全・安心で暮らしやすいまちにするためには、市民全員で考え、話し合い、決定し、実行していくことが理想ですが、現実には市民全員が集って話し合うことは困難です。そこで選挙により市長と市議会議員という代表者を選び市政運営を委ねています。皆様のもとに様々な行政サービスが届くまでには、それらを行うための予算や条例などを市長が提案し、議会の審議・議決を受ける必要があります。いわゆる二元代表制の中で、市長と議会は互いに対等の立場で議論を重ねながら市の発展のために活動しています。
私たち議員は、市民を代表する議決機関の一員であるという責任の重さを常に自覚して最良の意思決定を行うことはもとより、市民にとって魅力的な活力ある議会をめざしていく必要があります。近年、当市を含め全国の議会で課題となっている議員のなり手不足による選挙の無投票や議会への関心の薄さを解決するためには、議会の役割や活動を市民の皆様に知っていただき、議会に対する関心と認識を高めていただくことが重要であると考えています。
そのためにも市議会としてこれまで以上に、地域に積極的に活動の場を広げ、皆様の声を聞きながら、議会改革と情報公開を積極的に進め、市民に身近で開かれた議会をめざし、皆様の負託に応えられるよう取り組んで参ります。皆様もぜひ議会傍聴にお越しください。
結びに、本年も力強いご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げ、新年にあたってのご挨拶といたします。
八幡浜市議会議長 樋田 都
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