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特集 描こう、将来の自分像 -八幡浜市ふるさと・キャリア教育-(2)

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愛媛県八幡浜市

■えひめジョブチャレンジU-15
八幡浜市では、中学生へのキャリア教育として「えひめジョブチャレンジU-15(通称:ジョブチャレ)」という5日間の職場体験学習も行っています。ジョブチャレは、実際の職場で働く体験をすることで、生徒たちに望ましい職業観や勤労観を持ってもらうことを目指す事業で、平成29年度から愛媛県下全域で実施されているものです。
今回紹介した合同企業説明会も、ジョブチャレにスムーズにつなげるための取組のひとつ。合同企業説明会でイメージを掴み、実際の職場で働く経験をすることで、生徒たちのキャリア形成を後押しする狙いがあります。

◆Interview 参加企業の声
○将来の可能性は無限大。故郷を知って、世界へ!
堀田建設株式会社 梶原敬義(かじわらたかよし)さん
中学生の皆さんとは、合同企業説明会やジョブチャレンジなどで接する機会がありますが、生徒たちの輝くまなざしに触れるととてもパワーをもらえます。
若い人の将来の可能性は無限大です。ぜひ生まれ育った故郷の魅力を知ったうえで、輝く目で広い視野で、大きな世界を目指してもらいたいと思います。

◆Interview 語り場講師の大学生
○八幡浜で過ごす時間を大切にしてほしい。
愛媛大学 社会共創学部 田邊幹汰(たなべかんた)さん(初参加)
大学進学で八幡浜を離れましたが、のどかな風景と温かい人々を求めて、今でもつい帰りたくなります。
語り場で話を聞くと、まだ八幡浜の魅力に気づいていない人も多い印象でしたが、中学生の皆さんにはこのまちで過ごす時間を大切にしてほしいです。

○自分のキャリアを考える参考になれば。
愛媛大学 教育学部 菊池歩実(きくちあゆみ)さん(2回目)
八幡浜で育ったこれまでの人生や将来の夢についてお話ししたほか、勉強方法や進学先の選び方などの質問に自分の経験や考えを話すことができました。
中学生の皆さんが自分のキャリアについて考える時の参考になると嬉しいです。

◆Interview 大学の視点から
○故郷の魅力を理解することの大切さ
愛媛大学 社会共創学部 園田雅江(そのだまさえ)准教授
地域の若者が狭いキャリア観の中で進路決定することや、育った故郷のことをほとんど知らずに進学・就職で地元を離れてしまうことは、地域にとって大きな問題です。「ふるさと・キャリア教育」はこの問題を深刻に受け止めてスタートしました。
このプログラムの大きな目的は「(1)進路の選択肢の多様さに気づいてもらうこと」と「(2)地域課題に対する当事者意識を養うこと」です。中学生のうちに地域の企業や大人とかかわって故郷の魅力を理解できれば、いつか地元を離れたとしても、「故郷のために自分にできること」を考えられるようになると期待しています。
将来的には、このキャリア教育を受けた生徒が、成長して講師側として地元に戻ってきてくれることが理想です。これからも継続して取り組んでいきますので、八幡浜市の皆様もご協力いただければ嬉しいです。

■語り場で探す、「自分の理想」
◆「ちょっと大人」からのアドバイスに興味津々
中学2年生を対象に行っている「語り場」が、今年も2月13日・14日に行われました。これは、中学生たちが大学生や地元で働く社会人を講師に招いて交流する事業です。講師役の大学生や社会人は、市内中学校の卒業生や市内に親戚がいる人、八幡浜市と全く縁のなかった県外出身者などさまざま。多彩な講師たちのこれまでの体験談やこうしていれば良かったなどアドバイスを通して、生徒たちに中学校卒業後の進路選択や、目標に向かうために中学時代をどう過ごせばいいのかを考えてもらうことが目的です。
また、講師の話を聞き終わった後の質問タイムも大切にしています。生徒たちからの質問内容は、学校生活のことや進路選択のことなど多岐にわたります。
「中学時代にやっておいた方がよかったことは?」
「勉強に身が入らないけれど、どうすれば?」
「高校生活や大学生活ってどんな感じ?」
「15歳の時の将来の夢は?」
などなど、今年もたくさんの質問が飛び出しました。
講師の話を聞いた生徒たちは、「なりたい自分像」が少しだけ見つかったようです。

◆未来を担う子どもたちの成長のために。
八幡浜市ではこれからも学校や地域、地元の企業、愛媛大学などの関係機関と連携しながら、ふるさと・キャリア教育を通じて子どもたちの教育の充実に努めていきます。
未来を担う子どもたちの成長のために、これからもご協力をお願いします。

○働くことに興味が湧いた。ジョブチャレも楽しみ!
松柏中学校 兵頭玲音(ひょうどうれおん)さん
今まで親や先生以外の大人と話す機会は少なかったですが、たくさんの会社の話が聞けて、働くことに興味が湧きました。夏のジョブチャレも楽しみです。
これから勉強も頑張って、いろんなことができる大人になりたいです。

○相手のことを理解しようとする姿勢の大切さ
愛宕中学校 岩見月希(いわみつき)さん
「仕事はお客様や相手先の会社のことを理解して進めることが大切」という話を聞いて、いろいろな人のことを理解しようとする姿勢が大事だとわかりました。
周りの人への気遣いも大切にしながら、これからの中学校生活を過ごしていきたいです。

○思い切って大学生に質問。勉強も部活も頑張りたい!
保内中学校 山﨑大也(やまさきひろや)さん
勉強をする理由がわからなくて大学生に質問しました。「将来の選択肢を広げるためにも、勉強は大事」とアドバイスがもらえて、ちゃんと勉強も頑張ろうと思いました。
僕は一つのことを続けるのが苦手なので、まずは部活動を一生懸命やり通せるようにしたいです。

○八幡浜の良さを再発見。地域行事にも参加していきたい。
八代中学校 堤紗花(つつみさやか)さん
今まで八幡浜のないところばかり見てしまっていましたが、市外に住んでいる講師の大学生の話を聞いて、自然豊かな八幡浜の良さに気づくことができました。
中学校に入ってから忙しくて行けていなかった地域のお祭りや清掃活動にも、これからは参加していきたいです。

5月号では、市内小中高校の「学校再編」について紹介予定です。

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