■まちの安心・安全を担う567人が集結「令和6年内子町消防出初式」
「令和6年内子町消防出初式」が2月18日、内子運動公園で開かれ、谷岡和彦(かずひこ)団長以下567人が参加しました。式典では車両点検に続いて、小田分団がポンプ車操法、大瀬・五十崎・参川の3分団が小型ポンプ操法を実施。号令に合わせた各団員のきびきびとした動きで、日頃の訓練の成果を披露しました。
谷岡団長は関係各所の消防活動に対する支援に感謝を述べ、「災害に備え、一人一人が自身や家族の安全を確保しつつ、町民の力となるため一丸となって邁進するようお願いしたい」と団員への訓示を行いました。
また団員や関係者の消防活動への功績をたたえて各種表彰を行いました。受章者を代表して田渡分団の水田誠(まこと)さんが「今後も伝統ある消防精神を継承し、安心安全のまちづくりを担う信頼される消防隊を目指したい」と謝辞を述べました。
※詳細は本紙をご覧ください。
■地域の消防防災に尽くして半世紀 大野薫喜さんに瑞宝単光章
令和5年秋の叙勲の受章者が11月3日付けで発表され、消防功労者として大野薫喜(しげき)さん(77)[臼杵上]が「瑞宝単光章」を受章しました。
大野さんは昭和40年に旧小田町消防団田渡分団に入団し、平成10年からは同分団長を歴任。退任後に再入団して75歳まで、半世紀以上にわたる消防活動で地域の安心・安全のために尽力しました。
受章について大野さんは「体が動くうちは、と続けてきた。長くできたのは団員との絆、集う楽しみがあったから」と仲間への感謝を述べました。
■山城を守る人々に思いをはせて「第3回ふるさと学のススメ」
町の歴史や文化を深堀りする全3回の講座「ふるさと学のススメ」の最終回が1月27日、中川地区で開かれました。
同地区に存在したとされる「居倍野(いばいの)城」について学ぶため、城跡を憩いの場として活用する住民や、山城の愛好家ら25人が参加。講師の日和佐宣正(のぶまさ)さん(戦乱の空間編集会)から山城や地形の特徴などを学び、城跡を見学しました。日和佐さんは「戦の際は村の防衛拠点として、その後は住民の集う場として、大切にされてきたと分かる場所」と魅力を語りました。
■メジャーリーガーからの贈り物 大谷翔平選手が小学校へグローブ寄贈
アメリカのメジャーリーグで活躍する野球選手・大谷翔平(しょうへい)さんから全国の小学校へ、少年用グローブが寄贈されました。内子町には1月17日に計21個が届き、教育委員会から町内の各小学校へ送られました。
五十崎小学校では大谷選手から添えられたメッセージとともに、全校児童にグローブを披露。現在は子どもたちが休み時間などに自由に使えるよう貸し出しています。昼休みに同級生とキャッチボールを楽しむ上味翔(かける)さん(同小5年)は「届いたグローブは格好良くて使いやすい。元々野球をしていた子も、あまりしない子も一緒に遊ぶことが多くなった。学校で野球をする子がもっと増えたら試合をして、みんなで使ってみたい」と目を輝かせました。
■トップ選手と競い合った松井悠真さん U-18・男子60メートルで6位入賞
「2024年日本室内陸上競技大阪大会」が2月2・3の両日、大阪城ホールで開かれ、松井悠真(ゆうま)さん(内子高校1年)が18歳以下・男子60メートルの部に出場。決勝で6秒95のタイムを記録し、6位入賞を果たしました。
同大会には高校2年生以下で100メートルの資格記録を突破した、全国の上位32人が出場します。松井さんは60メートルの種目も、室内での大会も初挑戦だったそうです。大会前に足を負傷し、痛みと不安の中で迎えたという本番に「予想以上に緊張して、決勝では予選のタイムを超えられなかった」と悔しさが滲みます。それでも松井さんは大会を振り返り「入賞は家族や先生、仲間の応援のおかげ。全国レベルの選手と競い合えて、いい経験になった」と語りました。
■鍵は「自助・共助・近所」の支え合い 大瀬地区で防災を学ぶ研究大会
「大瀬自治センター地域づくり研究大会」が2月16日、同センターで開かれ、64人が参加しました。
講演では(一財)消防防災科学センターの楠本員三(かずみつ)さんが「災害に強い自主防災組織を目指して」と題して登壇。近い将来に発生が予想される南海トラフ地震の特徴や、避難所運営の事例などを紹介しました。楠本さんは「自分と家族が助からないと地域の活動はできない。災害は思った通りには来ないので、自分が被災するという意識と、避難する勇気を持ってほしい」と呼びかけました。
■人、場所、時間を「景観」でつなぐ内子らしい風景づくりの学習会
まちの景観形成の意義を考える「内子町景観まちづくりフォーラム」が2月22日、内子自治センターで開かれました。
5年ぶりに開催した今回は、愛媛大学大学院理工学研究科准教授の白柳洋俊(ひろとし)さんが「地域づくりに向けた公共デザイン」をテーマに講演。全国の事例を紹介し、「まちの公共的な空間が景観としてつながると相乗効果が生まれる」「先人が守ってきた景観を時代に合わせて調整するのが大切」と説明しました。約60人が熱心に聞き入り、講演後は多くの質問が寄せられました。
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