■「和醸良酒(わじょうりょうしゅ)」で追い求めた味 酒六酒造(株)が全国8位の栄誉
全国の酒蔵が日本酒の出来栄えを競う「SAKE(サケ)COMPETITION(コンペティション)2024」純米吟醸部門で、酒六(さかろく)酒造(株)の『京ひな内子座』が350点中、第8位で金賞に輝きました。
内子座100周年を記念して作られた銘柄『内子座』は、華やかな香りと程よい甘さ、軽快な味わいが特徴です。代表取締役の武知直之(なおゆき)さんは「バリエーション豊かな製品が集まるコンテストで、町のシンボルの名を冠した酒で受賞できてうれしい。内子を全国に知ってもらうきっかけになれば」と喜びを語りました。
■まちの駅にシェアカーを配備 町内観光の交通手段として期待
内子町で電気自動車のカーシェアリング事業が新たに始まり、セレモニーが6月25日、まちの駅Nanze(なんぜ)で開かれました。
同事業は(株)トヨタレンタリース西四国、(一社)内子町観光協会、内子町が連携して実施。2人乗りの車両2台がまちの駅に設置されました。町並みなどの名所が描かれた車両は満充電で約150キロ走行でき、観光客や町民も利用できます。試乗した小野植正久(まさひさ)町長は「コンパクトだが乗ってみると広くて快適。活用して内子の隅々まで満喫してほしい」と期待を寄せていました。
■森口博子さんが共生館で熱唱 開館30周年記念コンサート
「森口博子(ひろこ)コンサート×ジャガーズものまねライブin内子町」が6月30日、共生館で開かれました。
同館の開館30周年記念事業の一環で、宝くじ文化公演事業を活用して開催。まず、お笑いコンビ・ジャガーズの2人が登場し、人気アイドルや話題の人物のものまねを披露して会場を沸かせました。続いて歌手の森口博子さんが登場すると、場内からひときわ大きな歓声が上がります。ステージでは、アニメ『機動戦士Z(ゼータ)ガンダム』の主題歌となったデビュー曲「水の星へ愛をこめて」など10曲を熱唱。森口さんは「愛媛の皆さんの声援はとても温かい。来年でデビュー40周年。これからも一音入魂で歌い続けたい。皆さんの元気につながればうれしい」と来場者へメッセージを送りました。
■日本文化をデザインから紐解く展覧会で職人技の魅力を再発見
日本の暮らしに根付くデザインを取り上げた展覧会「DESIGN(デザイン)MUSEUM(ミュージアム)JAPAN(ジャパン)展2024」が東京都の国立新美術館で開かれました。全国6地域のものづくりをクリエーターの目線で調査・紹介したもので、その一つに内子の「鏝絵(こてえ)」が選ばれています。会場では作品や左官道具などが展示された他、鏝絵をリサーチした音楽家の永積崇(たかし)さんの声を「ささやかでもしっかり思いが詰まったものが、長く強く残っていくのだと感じた」と伝えています。
作品を提供した鏝絵職人の市兼武志(たけし)さん[護国]は「長年、左官として修行したが、まさか東京で紹介されるなんて夢みたい。職人たちが作品に込める遊び心を感じてもらえたらうれしい」と語りました。
■人間国宝・吉田和生さんが語る内子座文楽の魅力と楽しみ方
人形浄瑠璃文楽座の人形遣いで西予市出身の吉田和生(かずお)さんを迎えて「内子座文楽対談」が7月2日、内子座で開かれました。
内子座文楽第25回公演を前に、同実行委員会委員長の横田光敏(みつとし)さん、小野植正久町長が、アートNPOカコア理事長・徳永高志(たかし)さんの進行で対談。吉田さんが文楽の世界に飛び込んだ当時の話なども交えて魅力を語りました。吉田さんは「息遣いを感じる内子座独特の文楽を作り上げ、継続する皆さんの熱意が素晴らしい。難しく考えず、楽しんで見てほしい」と語りました。
■300人のファンが上方落語を堪能「桂米朝一門会内子座公演」
「桂米朝(べいちょう)一門会内子座公演」が7月6日、内子座で開かれました。
会場は花道にも席が設けられるなど大盛況。落語家5人が出演し、桂米團治(よねだんじ)さんが「質屋芝居」、桂吉(しんきち)さんが「親子酒」の演目で沸かせます。最後に登場した桂南光(なんこう)さんは、故・桂ざこばさんも演じた「文七元結(ぶんしちもっとい)」を熱演しました。笑いあり涙ありの巧みな話芸に、訪れた落語ファンからは「話に引き込まれ、面白くてあっという間だった」「南光さんからざこばさんの話を聞けてうれしかった」と声が聞かれました。
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