読書の秋――
気温も落ち着いた秋の夜長は読書に最適とされ、毎年10月27日から11月9日までの2週間は、読書週間と定められています。
読書は人を成長させ、みなさんの人生を豊かにしてくれます。
図書館は、子供から大人までが気軽に立ち寄って知識や情報に触れることのできる身近な施設。今回は本の宝箱、図書館特集です。
■図書館は「だけじゃない」
市内には分館を含めて4つの図書館があり、年間延べ約9万7千人が利用しています。4つの図書館には約22万冊の図書を収蔵しており、小説や絵本はもちろんマンガや雑誌まで幅広い分野の本を取りそろえています。
図書館は本を読む、借りる場所というイメージがありますが、CDやDVDなども4,000点近く収蔵し、館内の視聴ブースで映画を見たり音楽を聴いたりすることもできます。
また、市内の図書館にない本も県内外の他の図書館にあるかどうかを検索し、取り寄せることも可能です。
「こんな本あるかな?」「これについて調べたい」などの相談に応じる司書がいますので、気軽に相談してみてください。
■本に触れてもらうきっかけを
読書をすることで人は言葉や感性を磨き、表現力や想像力を豊かにすることができます。図書館ではより多くの人に読書に親しんでもらおうと、さまざまな展示やイベントを企画し、本と出合うきっかけづくりに努めています。図書館に来たらぜひ探してみてください。
(なかよしの木)
マスコットキャラクターや昔話に出てくる動物たちの集まるからくり時計には、図書館に来るみなさんに仲良く楽しい時間を過ごしてもらいたいという願いが込められている
◇わくわくサタデー
毎週土曜日の午後2時から子供向けイベントを実施しています。
第1、3、4土曜日は読み聞かせボランティアによるおはなし会。第2土曜日は、DVDや昔懐かしい16mmフィルムでアニメの上映を行う「こども映画会」となっています。
読書週間や夏休み、クリスマスには職員による季節に合わせたおはなし会を開催。
◇「息抜きに一冊どうですか?」コーナー
学生が勉強の合間に手に取ってもらえればと、おすすめ図書を職員が作成したイラストなどで紹介。どれも力作ぞろいで思わず立ち止まってしまいます。
◇本の伝言板
利用者自身がおすすめする図書の情報とコメントを記入し投函してもらうと、職員がカードと本を展示します。今までに書いてもらったコメントはなんとノート8冊分にも上ります。
◇利用者の声
〇子供にはたくさん読んでほしい
近所なのでよく利用しています。イベントには予約なしでも参加できるので助かります。いつ来ても清潔感があって子供たちもお気に入りの場所。たくさん読んで感性豊かに育ってほしいですね。
(上甲理恵(りえ)さん、彩生(さら)さん、詩(うた)さん)
〇図書館はワクワクがいっぱい
探偵が出てくるような物語や怖い話が好きです。図書館に来ると本がたくさんあってワクワクします。
もっとワクワクしたいので、もっともっと本が増えればうれしいです。
(三好啓太(けいた)さん)
■知ってる?図書館情報
図書館には、まだあまり知られていないサービスや大洲市立図書館だけで見ることのできる本があります。その一部をご紹介します。ぜひ利用してみてください。
◇国立国会図書館デジタル化資料送信サービス
国立国会図書館のデジタル化資料のうち、絶版などの理由で入手が困難な資料を館内で閲覧することができます。
二度と読めないと思っていたあの本に会えるかも。
(利用登録者限定)
◇矢野玄道文庫
大洲市立図書館の一室にある、一般には公開されていない秘密の文庫。
阿蔵地区出身で幕末の国学者・矢野玄道(はるみち)が書いたり集めたりした本や資料5,000冊以上を保管。
世界中でここにしかない本もあるため、県外から研究者が調査に来たり、書籍やテレビで使用したいという依頼が来たりすることもあります。
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