旧肱川町の人口は約60年前には7千人でしたが、いまや2千人を切り、少子高齢化などの影響により労働力が不足するなど地域は衰退傾向です。さらに平成30年7月豪雨災害が発生し、地域はさらに危機的な状況に陥りました。
しかしながら、地域住民の団結により、自助・共助・公助の強い精神と忍耐で見事に復興しました。今後も地域のみなさんと手を取り合って、災害に強いまちづくり、そして、自然豊かな地域の魅力を発信できる活動を行っていきます。
肱川中央自治会 松本隆寿(たかとし)会長
■子供向け講座「アユのつかみ取りと河川水質の学習」
~地域資源を守り、活用し、そしてその大切さを学ぶ~
肱川中央自治会は、今年度から新たな取り組みとして、自然にあふれた地域性を生かし、子供向けの自然学習講座を始めました。地域の夏祭りのときに実施していた「アユのつかみ取り」イベントと山鳥坂ダム工事事務所の水質判定調査を一体化したもので、まさに肱川でしかできない、肱川中央自治会ならではの事業と言えます。
〇水質判定調査
地元の小中学生と一緒に川にすむ生き物を採集し、その種類を調べることで水質を判定する調査を行っています。
〇アユのつかみ取り
肱川漁協肱川支部、地域づくり団体「肱川プロジェクト」と協働し、昨年、約30年ぶりに復活。河原には子供たちの歓声が響き渡りました。
◇自治会が子供たちに伝えたい、地域資源の大切さ
講座では実際に川に入り、生息・生育するさまざまな生き物の紹介やアユのつかみ取りを体験します。魚が生きていくためにはきれいな水が必要であることや、その水質を守ることの大切さを川に親しみながら学びます。
将来の地域の担い手は子供たち。地域の各種団体が連携し、その子供たちに地域資源の大切さや魅力を伝えることは、子供たちの郷土愛を育む上でも重要です。
これからも豊かな自然と共生できる魅力あるまちづくりを進め、“住んでよし!の肱川町”を守っていきたいと考えています。
●肱川中央コミセン職員
新しい組織となり、悩み、立ち止まることがあっても職員同士が協力し、それぞれの得意分野や経験を生かしながら4人で和気あいあいと業務に当たっています。
今後も地域のみなさんと協力して地域課題の解決や歴史ある行事を継承し、肱川中央地域を盛り上げていきます。
問い合わせ先:地域振興課地域自治推進係
【電話】0893-57-9989
<この記事についてアンケートにご協力ください。>