一般会計では収入が184億5,133万円、支出が172億459万円で前年度から収入・支出ともに減少しました。
一般会計の令和5年度決算は、昨年度比で収入は約2億5千万円、支出は約2億7千万円減少しました。収入では、東温市土地開発公社から市へ帰属された残余財産収入の皆減などによる諸収入(その他の収入)の減少により、全体で1・3%の減少となりました。支出は、産業用地等整備基金積立金の大幅な減少などによる土木費の減少により、全体で1・6%の減少となりました。
歳入と歳出の実質的な差額を表わす実質収支は、10億5,312万円の黒字となっています。形式収支(歳入と歳出の差額)から翌年度に繰り越すべき額を差し引いた額となる実質収支は、地方公共団体の財政運営が黒字か赤字か判断する要素として重要とされています(表(2))。
市の会計には、一般会計と区分して経理を行う特別会計と、独立採算制を原則に事業を行う企業会計があります(表(1))。特別会計には、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険、田窪第2工業団地、吉久工業団地の5つの会計があります。
全会計の基金残高は、75億2,966万円で、昨年度比で1億4,808万円減少しました。市債残高は259億1,915万円で、昨年度比で13億8,638万円減少しています(図(2))。厳しい財政状況が続いておりますが、今後も市政のため、財政基盤の維持に努めます。
・表(1)会計別の収入と支出
※万円単位で四捨五入しているため、合計及び差引額が合わない場合があります。
・表(2)一般会計決算収支
収入額-支出額-翌年度に繰り越す財源額=実質収支
◆もしも家計に例えたら
市の令和5年度決算を月収30万円の家計に例えてみました
◆用語解説
・一般会計…福祉やゴミ処理、道路や公園整備、教育など行政サービスの経理を行う会計
・地方交付税…全国一定の行政サービスを確保するため人口や税収に応じて国から交付されるもの
・市税…市民税、固定資産税など
・国庫(県)支出金…市が行う事業に対する国・県からの補助金など
・市債…国や金融機関などから資金調達する市の借入金
・繰越金…前年度から繰り越された剰余金
・民生費…児童福祉や障がい者福祉など、福祉全般の経費
・総務費…市有財産の維持管理や戸籍管理、地域振興などの経費
・教育費…学校教育や文化・スポーツ振興の経費
・公債費…国や金融機関などから資金調達した借入金を返済するための経費
・衛生費…ゴミ処理や環境保全、病気の予防などの経費
・土木費…道路や公園の整備、市営住宅の維持管理などの経費
・農林水産業費…農林業振興、生産基盤整備などの経費
・基金…特定の目的のために積み立てられた資金・財産
◆令和5年度主な事業
▽147万 とうおん健康医療創生事業
産・官・学連携でヘルスケア産業の活性化や新事業の検討などに取り組みました。
▽3億6,291万円 東温スマートインターチェンジ整備事業
防災・医療施設などへアクセス性を高めるため整備を進めました。
▽1,484万円 アートヴィレッジとうおん創生事業
舞台芸術を通じて「まち・ひと・しごと」の好循環を生み出しました。
▽3,906万円 消防団施設整備事業
川内支所消防団詰所の改築工事や牛渕消防団詰所用地造成工事などを実施しました。
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