◆各種施策を全力で
以上、5つの柱に加えて、新規就農者の育成支援や森林経営管理事業等の農林業の振興、さくらの湯観光物産センターを核とした商工観光の振興、GIGAスクール構想やアートヴィレッジとうおん構想などの教育文化芸術の振興、青少年の健全育成など本年も引き続き、各種の施策を全力で進めます。
続きまして、令和6年度の市政推進にあたり、総合計画の政策目標に沿って、新たな取り組みなど、その概要を申し上げます。
▽1 みんなが元気になる健康福祉のまち
子どもの健診記録、予防接種記録などの管理や市からの子育て支援情報をプッシュ型で配信することができる「母子健康手帳アプリ」を導入し、子育て世代の生活環境に合わせた質の高いサービスを提供するとともに、子育て世帯の抱える出産や育児に対する不安の軽減を図ります。
高齢者福祉では、ごみ出し困難世帯を対象に「高齢者等ごみ出しサポート事業」を導入し、負担の軽減を図ります。
障がい者施策では、生命・身体機能維持のため、在宅で電気式医療機器を使用している人が、災害時でも安心して日常生活を送れるよう「非常用電源」の購入費助成を行います。
子育て支援施策では、妊産婦・子育て家庭が安心して出産、子育てができるよう、子ども・子育て支援、保育に必要とされる支援に関する調査を行うとともに、令和5年12月に公表された国の「こども大綱」を勘案した「東温市こども計画」の策定も進めます。
また、公立保育所、幼稚園、認定こども園に防犯カメラを設置するなど、安全・安心な子育て環境の整備に努めます。
▽2 安全で快適な社会基盤のまち
都市基盤の整備では、「東温スマートインターチェンジ」の開通により市民の利便性はもとより、物流の効率化、観光振興、災害時等の救急活動支援などが期待されます。
公園の再整備では、「重信川かわまちづくり」の一環として、国土交通省が整備を進める高水敷を有効活用するとともに、スマートインターチェンジ開通に伴う交通アクセスの良さを十分に活かし、独自の魅力を創出し、交流人口や関係人口の拡大、地域経済の活性化、さらには、人口減少対策に繋げていくため、桜づつみ公園から重信川緑地公園多目的広場までの区域を、サッカーグラウンド、シクロクロスコース、遊具広場及びスケートパークの3つのエリアに分けて順次整備を進め、令和8年度の整備完了を目指します。
良好な住環境の形成では、空き家対策として「空家等対策計画」の改訂に取り組むとともに、地域おこし協力隊を活用した空き家の全数把握及びデータベース化を進めます。
上下水道事業では、水道事業として「アセットマネジメント計画」に基づき、また、下水道事業として、「ストックマネジメント手法」により、施設の改築・更新・耐震化等を効率的かつ計画的に実施します。
消防体制と防災・減災対策では、「松山圏域消防指令センター」を松山市消防局に開設し、本年4月から消防指令業務の共同運用を開始します。共同運用により、119番の受信や出動指令業務を消防指令センターで一括して行うことで、大規模災害が発生した場合も迅速な指令や応援体制が確保され、消防防災力の連携協力体制の強化が期待されます。
また、消防団施設整備、消防団車両整備や消防団員の育成に引き続き取り組み、地域防災力の向上に努めます。
▽3 創造性と活力に満ちた元気産業のまち
農林業の振興では、新規就農者の育成、確保を図る「新規就農研修センター」の整備支援を行い、本市での新規就農者の定着を推進します。
商工業の振興では、「中小零細企業まるごと応援事業」として、新たなニーズに対応するため、「人材確保」と「労働環境整備」の補助メニューを新たに設け、中小零細企業を支援します。
企業誘致・留置の推進では、工業団地整備事業として、「田窪第2工業団地」は令和6年度に工事完成、産業用地の分譲を目指し、「吉久工業団地」は、令和7年度に工事完成、令和8年に産業用地分譲を目指して事業を進め、企業立地の促進を図り、積極的な企業誘致による安定した雇用の場を確保することにより人口減少対策にも繋げていきます。
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