◆相手のことを考えて
中学一年
私は授業や「えひめいじめSTOP!デイ」などをきっかけにいじめや戦争について、真剣に考えてみました。私は小学生の頃、以前いた学校でいじめをしたことがあるからです。そのときの私は、みんなもやっているからという軽い気持ちで嫌なことを言ったり、したりしていました。いじめをしているときは、相手が嫌がっているのか、周囲にいる人はどう思っているのかということは、全く気にしていませんでした。私には「いけない」という意識がほとんどありませんでした。そんな私がいじめはいけないことだと気付くことができたのは、見ている側になったときに、相手のつらい気持ちが伝わってきたからでした。また、家族や先生に本気で叱られたからでした。そして、相手の気持ちに気付いた私は、いけないと思ったときには、止める側になりました。
授業などを通して、私が気になることは、いじめで人が亡くなってしまうということです。私は小学生のとき、友達から暴言を吐かれたことを気にしていませんでした。けれど、人は同じことを言われても感じ方が違います。私の口から出た、たった一言が誰かを追い込んでしまい、命をなくすかもしれないと思うと、とても恐ろしいです。また、インターネットによるいじめの問題もあります。相手のことが見えていないから気持ちが大きくなり、悪口などがエスカレートしてしまうのかもしれません。そんなつもりではなかったのに、見えないことがよくない方向に働き、その場の雰囲気で相手を追い込んでしまうかもしれないのです。
もう一つ気になったことは、戦争です。ロシアによるウクライナ侵攻が始まって一年になろうとしています。学校で行われた「戦争と平和を考える会」に参加して、戦争を体験した地域の方の話を聞きました。戦争は戦いたくない、やめてほしいと思っている人まで巻き込みます。人が亡くなったり、苦しんだりしています。特に夢に向かって頑張ろうとしている私たちのような子どもたちが、戦争によって踏みにじられています。侵攻している側も、攻撃を受けている側も幸せにはなれません。絶対戦争をしてはいけないと強く思います。
いじめ問題も戦争についても、私は相手のことをどう考えるかということが大切だと思います。相手を分かろうとしたり、想像したりすることで変わっていけるのではないでしょうか。いじめをしていたときの私は、相手のことを考えることができていませんでした。今の私は、友達にある、自分と合う部分、合わない部分も分かった上で、付き合っていくように心掛けています。相手のことを考えながら、お互いの命を大切にできる人になりたいと思います。
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