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鬼北町議会12月定例会(3)

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愛媛県鬼北町

◆福原良夫議員
▽小中学校の給食費の無償化について
≪問≫小中学校給食費を無償化にすればどれほどの予算が必要なのか。
≪答≫今年度の給食実施計画策定時(令和5年5月1日現在)の児童生徒数は、小学生340人、中学生168人、合計508人である。年間給食数は9万6,474食(小学校65,306食、中学校31,168食)で、令和5年度の給食費の保護者負担金総額は、2,408万8千円の見込みであり、給食費を無償とする場合、同額の支援が必要となる。

≪問≫中学校だけならどれほどの予算なのか。
≪答≫中学校の生徒数は168人、年間給食数は3万1,168食で、令和5年度の中学校給食費の保護者負担金総額は、841万5千円の見込みであり、中学生の給食費を無償とする場合には、同額の支援が必要となる。

≪問≫愛媛県内で無償化にしている市町はいくつあるのか。
≪答≫県内では、四国中央市、砥部町、愛南町の3市町が、期間を定めて無償化を実施しているが、四国中央市と砥部町は、コロナ交付金を充当して、四国中央市は、令和5年度の1年間、砥部町は、令和4年度3学期と令和5年度2学期、3学期を無償化にしている。また、愛南町は、独自の財源で、令和5年度10月分から令和8年度末までを、無償化にするとのことである。
当町の学校給食費は、平成26年度に、消費税率が8%に上げられたことを起因として、小学生が225円、中学生が250円であったものを、小学生240円、中学生270円と改定して以降、食材価格が上昇する中、献立の工夫や低廉な食材の購入等、様々な努力と工夫をしながら、「特別栽培米購入事業補助金」50万円、「食育推進事業補助金」100万円を学校給食の運営に補助することにより、給食費を据え置き、低価格な学校給食の提供を続けてきた。
しかし、ウクライナ情勢や世界的なエネルギー関係費の高騰、円安等を起因として、様々なものの値段の高騰が続き、現状の給食費負担金を上げざるを得ない状況が出たため、令和5年度、新たに「給食費負担軽減事業補助金」240万円を創設して、合計で390万円を補助することとした。これにより、保護者の方から徴収する給食費を値上げすることなく、現状の小学生240円、中学生270円の給食費で、学校給食の運営を続けている。

▽公衆トイレ設置について
≪問≫鬼北町は国道、県道沿いに公衆トイレが少なく、自転車で来られた場合に三角ぼうしから日吉夢産地までトイレがない。宇和島から三角ぼうしまでもないため、中間どころに設置してはどうか。
≪答≫公衆用トイレの設置については、鬼のまちづくり事業を推進する上で、「森の三角ぼうし」と「日吉夢産地」との間に、鬼をモチーフとした公衆トイレの設置を、担当課で検討したが、常に清潔で防犯上も安全な施設を保つことが必須であること、管理が行き届かない場合には、大きく町のイメージを損なうリスクがあることなどから、常駐職員において管理がされている道の駅の公衆トイレをご利用いただくこととしている。
コロナ禍における行動制限も緩和され、自転車による旅行客や観光客なども多く見かけるようになる中で、公衆トイレとして開放しているものは道の駅以外にはないが、平日であれば各地区公民館のトイレが利用可能なほか、現在、愛媛県では、宿泊施設や飲食店、その他の地域事業者により、トイレの貸出や飲料水の提供、また、地域観光情報の提供について、ご協力をいただくサイクリストの休憩所「サイクルオアシス」の充実を図っているところである。現在、県内に440か所、宇和島圏域に43か所、うち、鬼北町内には11か所のサイクルオアシスが設けられているので、そこを利用いただくとともに、今後も「サイクルオアシス」として登録・ご協力いただける事業者の拡大に努めていきたい。

▽帯状疱疹ワクチン接種について
≪問≫町民の皆様に、ワクチン接種の推進をしてはどうか。
≪答≫帯状疱疹を予防するには、睡眠や休息をしっかりとり、疲れやストレスを溜め込まないようにすることのほか、ワクチン接種が、発症や重症化を防ぐ上で、効果的であると言われている。また、ウイルスによって傷つけられた知覚神経の回復には、時間がかかる場合があり、特に、高齢者では、症状も治療も長引く可能性があるため、帯状疱疹の発症自体を予防することの重要性は、高いと考えられる。
町内の病院でも院内にポスターを掲示するなど、ワクチン接種を推進している状況であるため、今後、病院等とも連携して、接種率の向上に努めていきたい。

≪問≫ワクチン接種の、補助制度を設けてはどうか。
≪答≫帯状疱疹の予防接種は、希望者が各自で接種する任意接種であり、現在主流の不活化ワクチンは、1回当たり2万2千円程度のワクチンを2回接種する必要があるため、家計への負担も大きい。
今年度から、インフルエンザワクチン(法定外)等他の任意接種に対して、接種費用の補助を行っており、帯状疱疹ワクチンも、接種率の向上と負担軽減を図ることを目的として、補助金を交付できるよう検討していきたい。

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