■花粉症と食物アレルギーについて
花粉症と食物アレルギーは、一見全く別の病気のように思えますが、実は密接な関係があります。
花粉症でスギやヒノキなどの花粉にアレルギーを持つ人の10~20%に口腔アレルギー症候群と呼ばれる食物アレルギーがみられます。これは花粉の抗原(アレルゲン)と、果物や野菜などに含まれるタンパク質が構造的に似ているため、間違ってアレルギー反応を起こしてしまうことが原因です。
口腔アレルギー症候群の主な症状は、食べ物を口にした数分以内に、口の中や喉のかゆみ、腫れなどを生じます。ひどい場合には、呼吸困難やアナフィラキシーなどの重篤な症状が現れることもあります。リンゴ、モモ、サクランボなどのバラ科の果物や、ナッツ類、大豆などが原因となることが多いです。
花粉症と食物アレルギーの両方を持つ場合は、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
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