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自治体の皆さまへ

あなたの健康、大丈夫? 健診で安心を(1)

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愛知県南知多町

■知ってました? 南知多町の平均寿命は県内最低なんです!
南知多町の平均寿命(男性)は愛知県内で最低水準です。平成28〜令和2年度までワースト1位か2位が定位置で、県平均と大きな差があります(本紙P3グラフ(1))。一方、健康診断(40〜74歳が対象の特定健診)の受診率の低さも目立ちます。令和2年度はワースト2位で、県平均と大きな差が開きました(本紙P3グラフ(2))。
健康診断は生活習慣病などさまざまな病気の早期発見・早期治療につながり、未受診者は医療費が1.5〜4倍以上多くなるという調査もあります。南知多町は9月に個別データを印刷した「受診勧奨通知」を送付して健診後の医療機関への受診促進を強化しました。健康診断を受けて生活習慣を見直し、健康寿命を延ばしませんか。

◇症状が出たら遅い
健康診断は、生活習慣病などの原因となる生活習慣の問題点を発見する1次予防と、生活習慣病やメタボリックシンドロームを発見して早期治療につなげる2次予防が主な目的です。生活習慣病は初期の段階では自覚症状が出にくく軽視されがちですが、はっきり症状が出たときにはかなり進行していることが多く、治療の長期化や高額な医療費を支払うことになりかねません。
生活習慣病には糖尿病、高血圧、腎不全、脂質異常、虚血性心疾患などがあり、進行すると通常の生活が困難になることもあります。県内で最も医療費総額が多いのは糖尿病で、令和2年度は約230億。全体の26%を占めました。一方、1人当たりの医療費で最も高額なのは腎不全で約48万円です。以下、くも膜下出血約31万円、脳内出血約19万円、脳梗塞約10万円、糖尿病約6万円と続きます。

◇生活の自由に制限
健康診断を受診している人と受診していない人の医療費を比較すると、健康保険組合などの調査では、入院の有無や男女で違いがあるものの、1.5〜2倍ほどの差がつくといわれています。特定健診の受診者と未受診者の生活習慣病治療の月額医療費格差は4.7倍もありました(本紙P3グラフ(3))。
慢性腎不全や糖尿病性腎症の症状が進むと人工透析療法が必要となります。週3回、1回約4時間の通院が必要で、医療費は年間500万円前後に膨れ上がります。生活の自由度も著しく制限されます。早期治療がいかに重要か分かると思います。

◆していませんか? 健診異常値の放置
「面倒だ」思うの一瞬、困るの一生
南知多町では、国民健康保険加入の40歳から74歳までの方を対象に、毎年健康診断を行っています。この健康診断は自分の体の状態を確認して生活習慣病などを早期発見、早期治療して健康な生活を長く続けていただくことを目的としています。
しかし、愛知県の調査によると、南知多町は、健康診断で血圧や血糖値などが基準値を超えていても医療機関を受診せず放置している人が他の市町村に比べて多いことが分かりました。
令和5年度はこのような「健診異常値放置者」の人たちに医療機関を受診していただくよう、9月に個別データを記載した通知を郵送しました。通知が届いた方は必ず受診してください。

◇健診受診後の流れ
これまで…
(1)健診結果に異常がない方・医療機関で治療中の方に健診結果を送付します
(2)健診結果が要指導、要医療の方で医療機関を受診していない方など直接会って保健指導や受診勧奨をしたい方には、「受診勧奨通知」を送付して結果説明会への参加を促しています
(3)結果説明会に来所されなかった方で、特に検査値に異常がみられる未受診者には電話等で受診勧奨や健康状態の確認を実施しています

新しい取り組み…
(1)~(2)の流れはこれまでと同じですが、全員に同じ文面だった「受診勧奨通知」の内容を変更し、個人個人の健診結果データに基づいた通知を作成して郵送します。通知を受けた方は自分の健康状況を十分把握して結果説明会に参加してください

◇上床医院(南知多町豊浜)の院長に聞きました
南知多町は内陸部と漁村で食生活や病気に対する意識の違いがある。漁村部は健康の異常を放置する人が相対的に多かったようだが、最近は病気を気にする人も増えてきた。当院では健康診断の受診者が特段減ったわけではないが、役場には住民がより健診しやすい施策を考えてもらいたい。曜日や場所の工夫など若い人も高齢者も健診に出かけやすくしてもらえるとよい。住民には健康により関心を持ってもらい早期発見、早期治療につなげてほしい。

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