◆災害時、“薬”ってどうするの?
皆さんは、大規模災害への備えとして、食料や簡易トイレの備蓄をしているのではないでしょうか。
では、普段からお薬を服用されている方に質問です。お薬の備蓄はしていますか?
お薬は必要な分しか処方されないので、備蓄している方はいないと思います。
でも!災害時、食料やトイレと同じように、お薬は必要なものですよね?
そこで、今回は災害時の“薬”に関する防災対策を説明します。
◇あ!薬を忘れた!
東日本大震災で、一旦は高台に逃げた方が、薬を取りに自宅に戻って津波に流されるという事例が多くあったそうです。
確かに、薬がないとその後の身体が心配ですよね・・・
だけど、絶対に引き返さないでください!!
→薬を持って避難しましょう!
◇長引く避難生活で、持っていた薬がなくなった!
避難所での生活が長引くと、持っていた薬も尽きてしまう可能性があります。
大規模な災害時には、全国から医師などが応援に駆けつけ、医療や薬の処方を受けることとなりますが、その際に困るのが、患者の情報がないことです。
そこで重要な役割を担うのが、”お薬手帳”!
過去の災害で、お薬手帳を持っている人と持っていない人では処方にかかる速さが全く違っていました。
→お薬手帳のコピーを防災リュックに入れておきましょう!
◆~共助の力が命を救う~ 内海山海防災連絡協議会が津波避難誘導看板を設置しました
昨年度、内海・山海地区の自主防災組織である「内海山海防災連絡協議会(以下、協議会)」が、内海地区の18か所に津波避難誘導看板を設置しました。
協議会は愛知工業大学と連携し、効果的な看板の設置場所を模索。この結果、愛知工業大学のシミュレーションによると、従来では避難場所までの避難完了率が84%であったものが、この避難看板設置後は避難完了率が88%まで上昇しました。
これは津波災害発生時、仮に内海地区に2,000人の観光客がいたとすると、この看板設置によって80人の命が従来より多く救える計算となります。
こうした地域の努力もあり、町の防災力は日々向上しております。自分の身は自分で守る「自助」はもちろん大切ですが、同じように近隣住民や地域の人と互いに支えあう「共助」も大切です。
普段から近隣の方とコミュニケーションを取ったり、地域の防災訓練に参加するなどして、共助の力を向上させましょう。
問合せ:防災交通課
【電話】内線225
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