■令和6年能登半島地震 ~大災害から何を学ぶか~
令和6年1月1日午後4時10分ごろ、お正月の華やかな雰囲気から一変、各地で緊急地震速報が鳴り響きました。石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震は、石川県において死者240人(うち災害関連死15人)、安否不明者14人、住家被害49,440棟※の甚大な被害を生んでいます。
また、東日本大震災以来の大津波警報が発表され、震度1以上を観測する地震は1月1日の地震発生から1か月で1,500回を超えています。今なお1万3000人※以上の方が避難所生活を行っており、日常の生活へ戻るにはまだまだ時間が必要です。
※令和6年2月2日14時現在の数値
◆私たちはこの大災害から何を学ぶべきでしょうか
令和6年能登半島地震では半島ゆえの課題も明らかになりました。例えば、「道路が寸断され、支援が入るのが遅くなってしまったこと」、「断水や停電が長期間続いたこと」が挙げられます。
能登半島と地理的に似ている知多半島に住む私たち。いつ起こってもおかしくないと言われている南海トラフ地震が発生した場合、同じ状況になることを想定しておかなければなりません。
◇災害への備え
南知多町は地震・津波だけでなく、高潮や土砂災害にも注意が必要です。
・ハザードマップにより自分が住む地域の特性を知る
・避難場所の確認
・家族等との連絡方法の確認
・家具の固定
・物資の備蓄(最低でも3日、できれば7日間の備蓄)を心がけましょう。
◇トイレ問題
地震の揺れによって水道管が破損し水が出なくなってしまったり、浄化槽が破損し汚水が漏れたり逆流したりする可能性があります。大きな地震の後は、トイレが使えるということが当たり前ではなくなるため、簡易トイレや携帯トイレを備蓄しましょう。
◆知多南部消防組合から緊急消防援助隊が現地へ駆け付けました
1月24日(水)、被災地へ応援に駆け付けた緊急消防援助隊の隊長4人が石黒町長へ報告を行いました。
町:現地でどんなことを行いましたか。
消:安否確認やテント設営、他の消防隊員への食事提供などを行いました。その他にも、ヘリで届けられた物資を搬入したり、救急搬送等の対応を行いました。
町:現地の状況はどうでしたか。
消:瓦が落ちていたり、地面が30cmほどずれていたため、道路が車で走れない状況でした。また、地震で建物が崩れており、私たち隊員はテントで生活をしました。
町:南知多町民の方へ一言お願いします。
消:やはり、普段から災害に備えておくことが必要です。一般的に言われている防災グッズを用意しておくと良いでしょう。また、倒壊した家は、古い家だけではなく新築もありました。新築だからと言って安心せず、必ず避難していただきたいと思います。さらには、水も大切です。飲み水だけでなく、手洗いやトイレにも必要となります。飲み水は生活用水にも使用できますので、飲み水を多めに備蓄しておきましょう。
※水は災害時ライフラインが止まった時の必需品です。一人あたり1日3リットルの水が必要と言われており、最低3日分9リットルの備蓄を行いましょう。
問合せ:防災危機管理室
【電話】内線222
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