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患者数は20歳代から増え始めて、40歳代でピーク。仕事・妊娠・出産など、女性の人生に大きな影響を与える恐れがあります。
■子宮頸がんとは
・子宮頸部(子宮の出口に近い部分)にできるがん
・原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染と考えられている
・感染は、主に性的接触によって起こり、女性の多くが一生に一度は感染するといわれている
HPV感染を防ぐことががんにならないための手段です。
▽子宮頸がんの進行
(0)正常
(1)HPVの感染ほとんどが自然に消える→(0)へ
(2)HPVの持続感染一部は自然に正常に戻ることがある→(0)へ
(3)前がん病変(異形成)一部は自然に正常に戻ることがある→(0)へ、手術などの治療が必要になる
(4)子宮頸がん手術などの治療が必要になる
Q.どれくらいの人が子宮頸がんになるの?
A.日本では毎年約11,000人が発症し、約2,900人が亡くなっています。30歳代までに治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなる)人も年間約1,000人います。
・一生のうち子宮頸がんになる人
10,000人あたり132人(2クラスに1人くらい)
・子宮頸がんで亡くなる人
10,000人あたり34人(10クラスに1人くらい)
(注)1クラス約35人の女子クラスとして換算
■子宮頸がんワクチンとは(効果とリスク)
ワクチンの種類:シルガード(Rマーク)9、ガーダシル(Rマーク)、サーバリックス(Rマーク)
効果:子宮頸がんを起こしやすい種類(型)のHPV感染を防ぎ、子宮頸がんの原因の50%から90%(ワクチンの種類により異なる)を防ぐ
リスク:
・接種部位の痛み・腫れ・赤みなどまれですが、重いアレルギー症状や神経系の症状が起こることがある
・広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまう)など、多様な症状が報告されている。さまざまな調査研究が行われているが、ワクチンとの因果関係は証明されていない。
・ワクチンが原因か分からないものを含めて、医師や企業が重篤な症状と判断して報告があったのは、ワクチンを受けた10,000人あたり約3人から5人
■予防のためにできること
(1)ワクチン接種(定期接種)を検討しましょう(無料)
対象:市内に住民登録がある小学6年生から高校1年生相当の女性
(注)接種券(シール式)は中学1年生の4月頃に送付。電子申請か保健センターで申請することも可能
・同じワクチンを合計2回または3回接種(注)ワクチンの種類や年齢により、接種回数・間隔が異なる
・標準として、接種完了までに約6カ月かかります
・高校1年生相当の方がこれから接種を始める場合は、9月30日(月曜日)までに開始してください
▽キャッチアップ接種を実施中!!来年3月31日まで(無料)
積極的な呼びかけを中止していた期間に、定期接種を逃してしまった世代が無料で接種できる機会です。
対象:市内に住民登録がある平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性で、3回接種を完了していない方
(注)今年4月に接種券(シール式)をお送りしています。同封した「子宮頸がん予防接種の大切なお知らせ」をご確認ください。
接種開始は9月30日(月曜日)までに!
(注)期間を過ぎると全額自己負担となり、最大約90,000円必要です
全てのワクチンには効果とリスクがあります。周りの人と話してみたり、かかりつけ医などに相談してみましよう。
ワクチンについて詳しくは市ウェブサイト
(2)20歳以上の方は2年に1回検診を受けましょう
早期発見すれば治せる可能性が非常に高く、治療も軽く済むことが多いです。
▽臨床病期別10年生存率
1期…88.8%
2期…68.0%
3期…51.7%
4期…19.6%
出典:「がんの統計2022」
▽本市のがん検診を受ける方法は2種類
・ワンコインがん検診
2年度に1回受診可
対象:市内在住で、勤務先などでがん検診を受ける機会のない20歳以上の女性
料金:500円(免除制度あり)
・無料クーポン券による検診
対象:市内在住で、当該年度4月1日・時点で20歳・25歳・30歳・35歳・40歳の女性
料金:無料(子宮体がん検診も受診する場合は500円)
(注)いずれも市内協力医療機関(約150カ所)か集団検診会場で受診
検診について詳しくは市ウェブサイト
■共通事項
問合:(子宮頸がん・ワクチンについて)子宮頸がん予防接種電話相談窓口(健康福祉局感染症対策課内)
【電話】052-972-3379【FAX】052-972-4203
(検診について)市がん検診サポートセンター
【電話】052-263-3120【FAX】052-263-3125
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