文字サイズ
自治体の皆さまへ

〔topic 3〕知ってほしい!「ヤングケアラー」のこと

3/48

愛知県安城市

■ヤングケアラーとは
「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」とされています。

○ヤングケアラーはこんな子ども…
(出典:こども家庭庁HP)
・障害や病気のある家族に代わり、家事をしている。
・障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・日本語が第一言語でない家族のために通訳している。

■元ヤングケアラー 友田智佳恵(ともだちかえ)さんの話
小さい頃から母のケアを担う。現在は、元ヤングケアラーとして、自身の経験談や想(おも)い等を語る活動を実施。
Q,ヤングケアラーとなったきっかけや、そのときの気持ちを教えてください。
A.小学6年生の時に母がくも膜下出血を発症し、緊急手術を受けました。その後、母には右片麻痺という身体障害と、高次脳機能障害という脳障害が残りました。母が倒れた直後は「お母さんが死んでしまったらどうしよう」「私達家族はこれからどうなってしまうんだろう」と不安になったのを覚えています。
Q.当時どんなケアを担っていましたか?
A身体的なサポートでは、着替えや歩行の介助、定期的にトイレへ連れていく等です。その他にはデイサービスへの送り出しや見守り、感情面のサポート等もしていました。
Q.子どもの頃、ヤングケアラーという自覚はありましたか?
A.当時は「ヤングケアラー」という言葉が浸透していなかったこともあり、「ケア」という言葉すら知りませんでした。仮に「ヤングケアラー」という言葉を知ったとしても、母のケアを担うのは当たり前だと思っていたので、自覚できなかったかもしれません。
Q.私達がヤングケアラーに対して、できることは何ですか?どのようなことを心掛ける必要がありますか?
A.ケアを担っているということは、その子の一側面でしかありません。ケアラーとしての側面だけでなく、成長過程にある子どもとしても見つめ、子ども達の本音に耳を傾けてほしいなと思います。
Q.最後に、子ども達と周りの大人へメッセージをお願いします。
A.ケアを担うことは、決して特別なことではありません。誰しもがケアをし、ケアをされながら生きています。ただその負担が大きくなり、心や体に不調をきたしてしまうようであれば、周りを頼る時かもしれません。あなたがあなたらしく過ごせるように、自分の気持ちや生活を大切にしてほしいと思います。

■ヤングケアラーに関する相談窓口

問合せ:子育て支援課
【電話】〈71〉2272

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU