[11月14日は WDD(世界糖尿病デー)です]
糖特集尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなりやすく下がりにくくなる状態のことを指し、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用が弱くなったり、不足したりすることで起こります。
糖尿病の詳しい情報はホームページで確認できます。(本紙4ページの二次元コードをご参照ください。)
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■糖尿病の進行が怖い理由
糖尿病はひとたび発症してしまうと治癒することはなく、放置すると末梢神経障害や血行障害による糖尿病足病変などの合併症を引き起こし、末期には失明したり、透析治療が必要となる病気です。
しかし、糖尿病は初期にはほとんど症状がありません。症状が出たときには、糖尿病が進行してしまっていることが多いのです…。
◆[しめじ]と[えのき] ~糖尿病の合併症~
▽細い血管に起こる合併症
[し]神経障害 [め]網膜症 [じ]腎症
網膜症:
・物が見づらい
・ぼんやり見える
腎症:
・尿たんぱくが出る
・進行すると体がだるい、むくむ
末梢神経障害:
・手足のしびれや痛み
・傷ややけどに気付くのが遅れる、治りにくい
▽太い血管に起こる合併症
[え]壊疽(えそ) [の]脳血管障害 [き]狭心症(心疾患)
脳血管障害:
・脳卒中
・認知症
心疾患:
・心筋梗塞
・狭心症
末梢動脈疾患:
・手足先がしびれる、冷たい
・歩くと足が痛み、長時間歩けない
血糖コントロール不良等で、腎機能障害が進行していき、末期腎不全に陥ると透析療法が必要になります。
[標準的な血液透析にかかる時間と医療費]
・週3日、1回4時間以上
・外来血液透析の場合、約40万円/月
※医療費の公的助成制度の適用により、自己負担は軽減されますが、透析にかかる医療費は非常に高額であり、通院や治療のための拘束時間も長くなります。(治療方針により異なります)
「それでも自分には関係ないと思っていませんか?」
令和元年度の国民健康・栄養調査では、「糖尿病が強く疑われる者」は14.6%、「糖尿病の可能性を否定できない者」は12.7%いることが分かりました。
つまり、3~4人に1人は、糖尿病の可能性が否定できない状態にあるということです。
「糖尿病の可能性あり⁉」
■健康診断の結果と見比べよう
健康診断の血液検査では、血糖値の評価として「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」を測定しています。
「HbA1c」とは、過去1~2カ月の血糖の状態を示すものです。
◆「HbA1cの数値が上がると合併症の危険度もUP! まずは早めに受診を!!」
▽糖尿病予備群とは…
まだ糖尿病にはなっていないが、そのまま現在の生活を続けると、糖尿病になる危険が高いとされる状態です。
この状態でも、動脈硬化はすすんでいくので、対策が必要です。
↓
保健指導や生活習慣病予防相談を活用して生活習慣を見直しましょう!
※詳しくは本紙6ページから7ページ、またはPDF版をご覧ください。
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