■小牧市の取組 その1
◇日本語教室の開催
市国際交流協会(KIA)において、外国人を対象に、日本語教室を開講しています。
日本語に不慣れな外国人市民が多く参加しており、年間で3期、1期当たり12回程度、各期とも日本語のレベルごとに分けた9クラスを開設し、外国人市民が通いやすい日曜日に開講しています。
◇外国人相談窓口
市役所の外国人相談窓口に通訳相談員を配置し、ポルトガル語、スペイン語、英語、ベトナム語による相談に対応しています。
また、タブレット端末による遠隔通訳サービスの導入や名古屋出入国在留管理局職員による在留相談(毎月1回開催)など、外国人市民が困りごとを相談できるように努めています。
◇災害時外国人支援ボランティア
大規模な災害が発生した時に避難所などで黄色いバンダナを目印に外国人の方を支援する災害時外国人支援ボランティアの登録・育成に取り組んでいます。
現在、約60人の方が登録しており、約半数は、日本語が話せる外国人市民です。令和5年度からは、小学校区単位の地域の防災訓練に一部参加しています。
◆外国人集住都市会議をもっと知りたい方へ!
・詳しくはホームページ
・当日の様子を動画でチェック
・こまき宣言
※本紙またはPDF版に掲載の二次元コードをご確認ください。
■小牧市の取組 その2
◆市長と語るタウンミーティング
本市の人口は、令和6年1月1日現在で149,715人、その内、外国人人口は、10,866人であり、約14人に1人が外国人市民という全国でも有数の外国人集住都市となっています。
今回のタウンミーティングは、1月18日に開催された「外国人集住都市会議こまき2023」のプレ事業として、1月7日に日本で暮らす外国人市民の方(4人)といろいろな話題で意見交換を行いました。
・詳しくはホームページ、当日の様子は本紙またはPDF版に掲載の二次元コードをご確認ください。
◇タウンミーティングで出た意見
○「ごみ出し」について
・言葉もルールもわからなかったので、日本に来たばかりの頃は、ごみ出しが一番難しかった。
・今は翻訳した説明書が市役所でもらえるので、助かっている。
・分別が多く、家にごみを溜めておくのが大変。資源ごみなどは毎日捨てることができる場所があると良い。
○「通訳・翻訳」について
・市役所や学校には通訳がいるので助かっている。
・病院は専門の言葉が多く理解ができないこともある。病院にも通訳がいると良い。
・携帯電話の翻訳を使うこともあるが、完璧に翻訳されるわけではなく、困ることもある。
○「差別」について
・あえて方言や早口、難しい言葉を使うなど嫌がらせを受けたこともあった。
・優しい方は、わかりやすく理解できるようにゆっくり話してくれて、ものすごく感謝している。
○「日本語理解」について
・日本語は、ひらがなとカタカナから始めるが、漢字が混じってくると、急に難しくなる。
・今はインターネットがあり日本語を勉強しなくても暮らしていけるので、日本語を覚えようとする外国人が少なくなったかも。
・日本語能力試験が小牧市で受験できたり、受験料の補助が出ると良い。
■少しの歩み寄りが、大きな一歩に
外国人の受入れに不安や抵抗を感じる日本人も多く、また、日常生活の中で外国人と接する機会も少ないことから多文化共生に対する関心は低い状況にあります。
しかしながら、人口減少社会に突入した日本においては、労働力不足を背景に外国人材の必要性が一層高まっていきます。
同じ地域に暮らす外国人と日本人が仲良く、お互いに支え合って快適に暮らせるように努力するというのが私の基本的な考え方ですが、外国人の方は、日本で生活する上で、最低限の日本語を勉強することが必要だと思います。また、日本人の方は、ゆっくり優しく話すことを心掛けることが必要で、お互いに、ほんの少し歩み寄ることが、多文化共生の大きな前進につながっていくと思います。
今後も本市の将来を考え、外国人集住都市会議の会員都市と連携して多様性を都市の活力とする支え合いの地域づくりに取り組んでいきます。
問合先:多文化共生推進室
【電話】39-6527
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