■十四山中学校
本校では、校訓「自主・自立」のもと、さまざまな教育活動を行っています。地域・家庭・さまざまな団体のご協力を得て行う行事が多くあります。昨年度12月からこれまでに実施した各学年の活動や全校での活動の一部を紹介します。
◆各学年の活動
◇防災学習(1年生)
海抜0m地帯の十四山地区の特徴を知り、安全に過ごすために必要なことを考えました。学校や家庭の危険箇所を調べ、自分の命を守る方法について学ぶことができました。
◇職場体験学習(2年生)
職業講話やマナー講座で、社会で働くときに大切なことを学びました。その上で各事業所での3日間の職場体験学習を通して、働くことの大変さや苦労を実感することができました。
◇修学旅行(3年生)
6月に修学旅行で首都東京に出かけ、多くの施設を見聞しました。それぞれのクラスやグループで事前に計画したことが実行できるようにお互いが協力し、思い出に残る3日間となりました。
◆全校での活動
◇学校保健委員会
7月の学校保健委員会では、相手の心に届く話し方や傾聴することの大切さを学びました。アサーションを意識したコミュニケーションの取り方を学習し、より良い人間関係を築くための方法を知ることができました。
◇防災講座
学習テーマを「人命救助に携わる人々から学ぶ」とし、防災学習を行いました。自衛隊、海南病院DMAT隊、中部地域づくり協会の皆さんをお招きし、有事の際に中学生として何ができるのかを考えました。
◇学校再編に向けた弥富中学校との交流会
来年度の学校再編に向けて、弥富中学校の生徒と積極的に交流する機会を設けています。アイスブレイクを行ったり、それぞれの学校紹介をしたりして、仲を深めています。今後は広島研修(2年生)や校外学習(1年生)を通して、それぞれの学年の絆が深まることを期待しています。
■広島研修
◆世界と“ヒロシマ”
弥富北中学校 服部 煌世(はっとりこうせい)
【終わりの見えない核の世界】
1991年に冷戦が終結し、アメリカとロシアは核兵器を減らしましたが、世界は核によるテロリズムの脅威や、核・ミサイル開発を進める北朝鮮の動向、またロシアとウクライナの問題など、新たな危機に直面しています。
核兵器を廃絶するためには、世界の国々の協力が必要であると思います。国連において、核兵器禁止条約が採択され発効しましたが、核保有国と核の傘の下にある国々は加わっていません。そのため、全ての国が加わるような核兵器削減の取組が今後の課題となっています。
【広島研修を終えて】
広島研修を終えて、世界を動かすために大切であるものは、自分たち「一人一人の力」であると考えました。「一人一人の力」が集まれば、国や世界を動かすことができると考えたからです。しかし、「一人一人の力」で平和を創り出すためには、世界に対する正しい知識が必要であると思います。そのため、学校で勉強したり、インターネットや本で情報を得たりするなどして、社会の動きを学び、仲間や家族と話し合うことから始めたいと思います。
◆広島研修から学んだこと
弥富北中学校 永久 桜輔(ながひさおうすけ)
【平和記念公園を見学して】
平和記念公園を訪れていた人々の半数以上が、海外から来た人たちでした。海外から来た人たちが、写真を撮ったり、悲しそうに動画を見たりしている姿が印象に残りました。自分はアメリカの人たちは、「真珠湾に攻撃した日本が悪い」と考えていると思っていましたが、自分たち以上に世界の平和について考えている人たちがたくさんいることを知り、とても驚きました。
【広島研修を終えて】
広島研修を終えて、昔の人たちが今の平和な日本をつくってくれたことに感謝して生活していかなければならないと感じました。自分たちが食べた「しげるちゃん弁当」は、戦時中であったら豪華な食事であったかもしれませんが、今では全くそうは思えません。しかし、現代を生きる私たちが、「しげるちゃん弁当」を食べることで、平和について考える大事なきっかけになると思います。今ある当たり前の日常に感謝しながら、毎日を大切に生きていきたいと思います。
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