文字サイズ
自治体の皆さまへ

【連載】市民病院発ほのか診察室 シリーズ第186話

15/30

愛知県新城市

■日常の動作を楽にするための工夫
生活をしている中でやりづらい動作、力が入らなくて上手くできない動作はありませんか。頻度は少なくても、目的とする動作がやりづらいとその動作に対して億劫になってしまうことがあると思います。もしかしたら、ちょっとした工夫や身の周りにある物を使用することで、そうした動作が楽になるかもしれません。
そのような時に役立つ用具を自助具と呼びます。自助具は用具のみを指すのではなく、既存製品の導入・工夫、全く別の目的で開発された商品や製品を生活行為改善の自助具として代用する方法もあります。
今回は、生活場面で役立つかもしれない方法や道具を紹介します。

▽ペットボトルオープナー
ペットボトルの蓋を開けるためにはペットボトルを固定する必要があります。様々な方法が考えられますが、例えば濡れタオルをテーブルに敷き(滑り止めマットでも可)、ペットボトルを押しつけながら蓋を回す、引き出しにペットボトルを挟んで固定し蓋を回すなど、家庭にある物を工夫することでできることもあります。手で蓋を開けることが困難な場合には、既製品の自助具もあります。

▽リーチャー
手の届かない場所にある物を操作する自助具です。リーチャーは(1)手先具、(2)柄、(3)グリップの大きく3つに分けられます。
(1)手先具
手先具の形により、できることが変わります。押す、引く、上げる、下げる、引っ掛けるなど、目的とする動作によって形が異なります。リーチャーの代わりに持ち手が曲がった靴べらやハンガーの針金を曲げることで代用できる場合もあります。
(2)柄
リーチャーは遠くの物を操作する自助具であり、柄の長さの工夫は重要なポイントとなります。
(3)グリップ
持ち手の把持のしやすさに限らず、力の入れやすさや操作性も考慮する必要があります。例えば、握力が低下している場合や押したり引いたりする動作の場合は、柄を太くした方が使いやすくなります。
ちょっとした工夫で動作が楽になることがありますので、頑張り過ぎずに楽しく生活を送っていきましょう。

監修:市民病院リハビリ課
ID:751376216(ほのか診察室)

問合せ:市民病院(代表)
【電話】22-2171

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU