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【特集2】多文化共生を考える(1)

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愛知県新城市

■【多文化共生推進プラン 基本理念】地域の一員として認め合うその多様性がしんしろを創る
皆さんは、「多文化共生」という言葉を聞いたことがありますか?
多文化共生とは、日本人も外国人も壁を作ることなく、みんなが地域の一員として認め合い、互いに協力し合いながら地域を発展させていこうという考え方です。
愛知県では、毎年11月を「あいち多文化共生月間」として定め、普及啓発のための取組を行っています。これに合わせて、本市でも啓発活動を行ないます。

◆人口の3%が外国人市民
本市に住む外国人市民の人口は、令和6年9月1日時点で1,278人で、その国籍や文化も様々です。
上位の国籍は、1位ブラジル(454人)、2位ベトナム(304人)、3位フィリピン(172人)です。3つの国籍の方で外国人市民人口の約73%を占め、本市の全人口の3%を占めます。
このような中、全ての市民が活躍していくためには、お互いの文化を知り、認め合い、ともに支えあう環境をつくることが重要となっています。

◆新城市多文化共生推進プラン
本市では、この4月から「新城市多文化共生推進プラン」を施行しています。
外国人市民が言葉や文化の違いを理由に社会的不利益を被ることなく、日本人市民と協力しながら、地域の一員として活躍できる、全ての人が住みよい新城市を目指します。そして、プランを可視化することで、みんなが安心して暮らせる社会の実現に向けて取り組んで行きます。
このプランは、「地域の一員として認め合うその多様性がしんしろを創る」を基本理念に、3つの柱を設け、各種事業を実施します。

○3つの柱
(1)コミュニケーション支援~伝え合う~
(2)生活支援~助け合う~
(3)意識啓発と社会参画支援~分かり合う

◆はじめての日本語教室
はじめての日本語教室は、日本語が全く、またはほとんど分からない外国人市民を対象に、新城まちなみ情報センターで開催しています。1回完結型のトピックで、日本人サポーターと一対一の対話で会話力を身につけるレッスンです。
本市では、はじめての日本語教室に協力していただけるサポーターを随時募集しています。資格などは一切不要ですので、興味のある方はお問い合わせください。

◆生活オリエンテーション動画を作成しています
転入される外国人市民が、母国語で生活マナーやルール、日常生活全般について理解していただくことを目的に、「生活オリエンテーション動画」を作成しています。
やさしい日本語、ポルトガル語、ベトナム語、タガログ語、中国語、英語の6カ国語で作成し、市役所での手続き(転入、学校、こども園、保健、健康保険、税)、交通安全、バーベキューや騒音などのルール、防災、日本語教室などの案内・周知を行います。
総合窓口にiPadを設置するほか、YouTubeで公開し、市ホームページからリンクで案内します。また、転入時のチラシにQRコードを掲載しリンクさせたり、Facebookから閲覧できるようにします。
そして、ごみ出しルールなど、動画で案内することで、日常生活全般のルールをより分かりやすく案内します。

◆多文化共生に係る取組を紹介します
多文化共生の普及・啓発の一環として、いろいろなイベントや講座を開設しています。今回はその一部を紹介します。

○多国籍運動会新城ミニリンピック
市内在住の外国人市民と日本人市民が、一緒にくつ取りゲームやだるまさんがころんだ、ポテトサックリレーなどの種目をゲーム感覚でチーム戦で競い交流を図ります。

○外国につながりを持つ子どもと保護者のための教育andマネープラン講座
外国人、外国につながりを持つ生徒と保護者に対して、毎年教育相談会を開催し、子どものキャリア形成、計画的なマネープランの作成方法などを学びます。

◆やさしい日本語に挑戦!
皆さんは、「やさしい日本語」と聞いて、どんなイメージを持ちますか。やさしい日本語は、外国人など、日本語があまり得意ではない方に伝わりやすい言葉や表現に言い換えた日本語のことです。
もともと、災害発生時に日本語が不慣れな外国人が適切な行動を取れるように考え出されたものですが、現在では平時の情報伝達として使われることも増えています。
市内には20を超える国・地域の外国人市民が暮らしており、それぞれの国・地域の公用語は15言語を上回ります。
実は、外国人市民全体の約70%が日本語を理解できる、もしくはゆっくりなら理解できるのです。
外国語が分からない日本人でも、やさしい日本語のルールさえ習得できれば、コミュニケーションツールとしては大変有効的です。
やさしい日本語に正解はありません。相手に合わせた会話を目指しましょう。いつも顔を合わせる外国人に挨拶をしてみる、まずはそこから初めてみましょう。
それでは、やさしい日本語を上手に使うポイントを紹介します。

○(1)必要な情報を選ぶ
長い文章の中から、ポイントを絞って伝えたい情報を選びましょう。

○(2)一つの文を短く短い言葉で区切ると伝わりやすくなります。

○(3)主語述語を明確に
「誰が」「どうする」を明確に!

○(4)簡単な言葉を使う
「記入する➡書く」「氏名➡名前」「申し上げる➡言う」

○(5)曖昧な表現は避ける
「変更できない事はない➡変えることもできる」

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