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福祉のお仕事 第8話

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愛知県新城市

新城市には「新城市福祉従事者がやりがいを持って働き続けることができるまちづくり条例」があります。福祉に関わる仕事は多岐にわたり、私たちの生活に欠くことはできません。やりがいと魅力ある「福祉のお仕事」を隔月で紹介します。

市では、妊産婦や子ども、子育て家庭に対する支援を一層充実させるため、この4月から各自治体に設置することが努力義務化された「こども家庭センター」を市役所1階に開設しました。
こども家庭センターでは妊娠・出産・子育て期に関する様々な相談に応じるため、保健師や社会福祉士、保育士などの専門職が在席しています。
今回は、支援を必要とする子育て家庭の相談や不登校、児童虐待等に応じる社会福祉士の仕事を紹介します。

■社会福祉士の仕事
こども家庭センター「みらいこ」
中尾さん

社会福祉士は、日常生活が何らかの理由によって難しくなった人に対し、困っていることを解決できるよう福祉に関するアドバイスを行ったり、支援することが主な仕事です。
こども家庭センターに寄せられる相談では、支援の対象を子どもとその保護者に限定せず、世帯単位で捉えます。その理由は、世帯の抱える課題が重複・複雑化していることが多いからです。このことから、高齢者や障がい者、生活困窮者など支援の対象の幅が広がることになりますが、必要に応じてそれぞれの専門機関と連携して支援を進めることになります。また利用者が安心してサービスを利用できるよう、必要な情報を提供したり、手続きを行ったり、状況によっては家族に働きかけを行うなどして、利用者の環境を整備することも社会福祉士の仕事になります。
これら全ての支援現場で意識していることは、「信頼して相談できる関係性」を築くことです。相談相手に信頼が持てないと本当のことは話せないですよね。

◇仕事の魅力とは?
子どもの未来を直接、応援できること。
子どもの将来がその生まれ育った環境に左右されたり、希望を持てず、将来に悲観するようなことは絶対にあってはなりません。生きづらさを抱えていてもちょっとした支援で前に進んで行けることはたくさんあると思います。その現場に関わる事ができるのは、とてもやりがいのある仕事だと思います。

◇不登校に関する相談
保護者からの相談を受け、子どもと保護者の考えを代弁し、学校への橋渡しを行うことがありました。何か特別な支援を行った訳ではありませんが、その後、子どもは高校へ進学し、毎日元気に登校していると保護者から報告を受けました。
不登校支援には子どもの数だけ方法があり、何をすれば解決に結びつくのか分かりません。保護者が孤立しないよう一緒に悩み、今何ができるのか一緒に考えています。

◇この仕事に興味のある方へのメッセージ
子どもの将来に関わるとても責任ある仕事です。知識や経験の他、単純に熱い想いだけではどうにもならないことも多々あります。しかし、「何とか力になりたい」という熱い想いがないと進まないことも確かなこと。熱い想いを持って一緒に子どもの未来を応援しましょう!

問合せ:こども家庭センター
【電話】22-9918

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