■命に関わる「心不全」
心臓は全身に血液を送り出すポンプです。このポンプの力が弱くなり必要な量の血液を送り出せなくなった状態を「心不全」といいます。心不全は、一度なってしまうと完全に治ることはありませんが、進行を防止することはできるので、その後の治療次第で大きな差が生じるという特徴があります。
市民病院には、年間約400人の患者さんが心不全で入院します。また、糖尿病や高血圧など、心不全になるリスクが高い人も増えています。
そこで、市民病院では、心不全の予防や進行の防止を目指し、心臓病センターを新たに開設します。
◎心機能を維持するためには、心臓リハビリテーション(運動療法・栄養指導・療養指導)を続けることが必要です。
《心機能の推移》
◆患者さん一人一人に合わせてサポート
心臓病センター主任部長・小栗光俊
心不全の治療や予防には、医師、薬剤師、看護師をはじめ、理学療法士や管理栄養士など、さまざまな職種のスタッフが連携して取り組むことが重要です。
心臓病センターでは、心臓外科と一体となり総合的な医療を提供するとともに、スタッフでチームをつくり、最新のコンピュータで管理したトレーニングなど、それぞれの患者さんに合ったオーダーメイドの治療や、自分でできるトレーニング指導を行い、患者さんの心不全の進行防止に一丸となって取り組んでいきます。
検査マスクをつけてエアロバイクをこぐ「心肺運動負荷試験」で血圧や心電図などを測定し、心臓や肺、筋肉の状態を総合的に評価します。
問合せ:医事課
【電話】57-0080
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