歴史民俗資料館の学芸員・田中が町にまつわる歴史や文化等を紹介するコーナーです。
◆浦島太郎になるには
12月3日に、「浦島太郎と仲間たちの大集結!inたけとよ 世界一に挑む物語!」が開催されます。衣装の準備はできていますか?今回は、私が思う浦島太郎の必需品を2点紹介します。
一点目は、腰蓑(こしみの)です。腰蓑は、ワラのスカートのようなもので、水しぶきで濡れたり、冷えたりするのを防ぎます。また、魚の油や泥で衣服が汚れるのを防ぐ役目があります。江戸時代の防水具の一つで、漁師にとって重要なものでした。今でも、長良川の鵜匠さんが身に付けています。
二点目は、魚籠(びく)です。魚籠とは、捕まえた魚などを入れる竹を編んで作られた籠で、腰に吊り下げて使いました。
魚籠はギネス挑戦の条件ではありませんが、この二点があれば、昔の漁師・浦島太郎にぐっと近づくことができるのではないでしょうか。資料館では、昔の漁業関係の資料を展示しています。ぜひ、衣装を作る時に参考にしてみてください。
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