◆今月の農産物 みかん
みかんとは皮をむきやすい小型のかんきつ類の総称。一般的には圧倒的に収穫量の多い温州みかんを指す言葉として用いられる。「温州」とはかんきつ類の産地として名をはせた中国浙江省(せっこうしょう)の地名ですが、原産地は鹿児島県の長島とされ、中国から伝わった柑橘類から生まれたと考えられています。
もともと冬が旬の果物ですが、より早期の出荷を目指した品種育成も進められ、10月以前に収穫が始まり甘味と酸味のバランスが人気の早生みかんなど、長い期間、各産地のさまざまな味を楽しめるようになりました。温州みかんは「ビタミンC」が豊富なため、肌荒れや風邪予防に効果があるといわれています。また、果肉の袋には便秘改善の作用がある「ペクチン」も多く含まれています。
さらに袋や白い筋には、フラボノイドの一種「へスペジリン」が含まれており、高血圧や動脈硬化を予防する効果があるといわれています。
◇みかんの選び方
・ヘタ…ヘタは小さめで、少し枯れている。
・色・ツヤ…濃いだいだい色で、つるっとして滑らか。
・皮…ふかふかしておらず、張りがある。
◇保存方法
涼しくて通気性のある場所での保存がおすすめです。
箱で購入した場合は、ふたを開けたままにし、つぶれやすい下のみかんから食べるようにしましょう。
▽みかん農家 田中(たなか)ひろ子(こ)さん・加代子(かよこ)さん
私たちは、親子で武豊町の南部地区でみかんを作っています。作っている品種は主に「宮川早生」「ゆら早生」でみかんが黄色に変わる11月中旬から12月末にかけて収穫しています。
収穫したみかんは、武豊町グリーンセンターや美浜の選果場に出荷しています。(あいち知多かんきつ出荷組合から優良生産者を受賞したこともあります)丹精込めて作った甘くておいしい自慢のみかんです。今年にかぎっては50年以上みかんを作っていますが、10月下旬に「ひょう」が降ってみかんが傷ついてしまい大変な思いをしましたが、ぜひ食べてみて下さい。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>