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自治体の皆さまへ

【特集】障がい者支援で活躍する人(1)

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愛知県武豊町

「中身がせんべいでも、ゼリーでも開けられるようにしたいよね」
「刃を丸くしたら?」
「挟むと同時に切れる仕組みにしたい!」
「土台を斜めにした方が押さえやすい?」

■「自分でやりたい」気持ちを応援する発明家 自助具(じじょぐ)たけとよ
◆「片手でお菓子の口が開けられない」「一人で背中に湿布が貼れない」
自助具たけとよは、障がいや高齢により、体が不自由な人に向けて日常動作を補助する用具を作製しているボランティア団体です。既製品を加工して使いやすく改良したり、一般的に販売していないものを作製したりと、メンバーで知恵を出し合い、みなさんのお困りごとを解決しています。

▽メンバー募集中!自助具たけとよ
2007年1月に発足。
武豊町ボランティアセンターに登録。現在メンバーは15名 平均年齢70歳以上!ゆめたろうプラザ創作工房にて活動中
第2・4金曜日13:00~17:00

問合せ:社会福祉協議会
【電話】73-3104

◇活動のきっかけは?
元々は障がい者啓発活動を行う団体に所属していましたが、自助具を作ってほしいという要望が増えたことから、独立したことが始まりです。初代会長の知り合いが多く、メンバーには電気工事士や庭師、福祉関係で勤めていた人等、さまざまな資格や経験を持つ人が集まっており、得意分野を活かしています。DIYが得意で、固い金属に穴をあけたり、プラスチックを好きな形に加工して自助具を作製しています。

◇普段はどんな活動をしている?
社会福祉協議会や介護施設から困っている人の情報をキャッチすると、家や施設に訪問し、困りごとの聞き取りを行います。ニーズを確かめたら、メンバーで話し合って試作品を作り、一度実際に使ってもらいます。必要に応じて修正を行い、完成となります。
また、町内の小学校における福祉実践教室で講師を務めて、自助具の必要性、大切さを伝えています。

◇材料はほぼ百円ショップ
依頼者には作製にかかる材料費のみを頂いております。おおまかな略図を書いて、予算を決めてから製作をし、費用の負担が大きくならないよう配慮しています。

◇今までに作ったもので、印象に残っているものは?
廊下をまたいだ場所にあるトイレに行くとき、手すりが必要な人がいて、踏切の遮断機のように下りてくる手すりを設置したことがありました。

◇作る上で、何を大切にしている?
衛生的に、ケガをせず安全に使えることです。自分でできる喜びを感じてもらえることが嬉しいです。

「考えることが頭の体操になる。これがボケ防止かな(笑)」
代表 近藤清(こんどようきよし)さん

▽今までに作った道具たち1つひとつに利用者への想いが込められています。
・片手用シャンプー容器
チューブの中に針金を入れて、手の角度に合わせてある。

・片手用爪切り
てこの原理により片手でも安定した状態で爪が切れる。

・湿布貼り・剝がし用具
先端に針金がついていることで貼りたいところの場所が確認できる。

・ストローホルダー
器具が飲み物に浸からないように改良を加えた。最後の一滴まで飲める。

「ありがとうの言葉がとても嬉しい!」
「困ったときは相談してね!」

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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