文字サイズ
自治体の皆さまへ

令和4年度決算 武豊町の財務書類(連結)

12/50

愛知県武豊町

地方自治体の会計処理は、その年度にいくら収入があり、いくら支出したかという、現金主義の会計処理をしています。
この場合、現金の動きはわかりやすいのですが、これまでに整備した道路や公共施設等、現金以外の資産や借金のような負債の保有状況等が見えにくいといった問題点があります。
そこで町では、現金を使って手に入れた資産や負債にも着目した、企業会計的な考え方に基づき「4つの財務書類」を作成し、公表しています。
※平成28年度決算からは、総務省が示す「統一的な基準」に基づいて作成しています

「つまり、財務書類を作成することで、お金以外の部分も含めて、町の状況を確認できるんです。」

◆連結決算で作成します
連結決算とは、町が関係する、全ての会計や団体の決算をまとめたものです。

・一般会計
・特別会計
(国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険・下水道・水道)
・一部事務組合

1つの会計が健全でも、他の会計に赤字があると、町全体の財政を圧迫する可能性があるので、連結しています。

「単純に現金の支出だけを把握するのも見やすいけど、資産にも着目することで、より詳細な情報がつかめるんだね。」

◆企業会計的な考え
車⇔100万
100万円を使って車を買うと、100万円分の価値のある車を資産として入手。
現金=-100万円
資産=+100万円

◆地方自治体の会計処理
車←100万
100万円を使って車を買うと、100万円の支出のみを把握。
現金=-100万円

(1)貸借対照表(連結)
町が保有する資産(固定資産・現金)や、借金等の将来的な負債がどのくらいあるのかを表しています。資産と負債・純資産が釣り合うようにつくられているため、「バランスシート」とも呼ばれています。

▽解説
「事業用資産」は学校等、町民の生活に密着した資産。
「インフラ資産」は道路や公園等、まちづくりの基盤となる資産。
資産は、買った時の価格を基に、老朽化を考慮した現在の価値で示しています。

▽解説
決算書では、お金の出入りしか把握しないので、退職金等の将来発生するものまでは見えませんが、ここでは将来的な負担も含めています。

(2)行政コスト計算書(連結)
現役世代に対して、1年間に、資産の形成に結びつかない行政サービス(福祉サービスやごみ収集等)をどれだけ行ったのか、また、その費用を行政サービスに伴う収入(使用料や手数料等)で、どのくらい賄ったのかを表しています。

▽解説
行政コストには、建物や設備等の価値の解説「目減り分」も費用としてみなし、物件費等の中に、「減価償却費」として計上しています。


純行政コスト(A-B):235億6千万円
費用(行政コスト)から収益を引いた、純粋な行政コスト。1年間に現役世代の町民に提供した、純粋な行政サービスの額です。

▽解説
町民1人が1年間で受けた行政サービスの額は、約54万円になります。
(純行政コストを令和5年4月1日現在の人口43,303人で割った金額)

(3)純資産変動計算書(連結)
行政コスト計算書から算出された「純行政コスト」が町税や国県等補助金の収入で賄えたのか、その結果、本町の純資産が1年間にどのように増減したのかを示します。

▽解説
純資産が1年間で1億5千万円減少し、本年度の純資産残高は895億5千万円となりました。(貸借対照表の純資産と一致)

(4)資金収支計算書(連結)
1年間の「現金預金」の出入りの情報を、3つの区分《業務活動・投資活動・財務活動》に分けて表しています。
(現金預金の期末残高は貸借対照表と一致)

▽解説
業務活動収支の黒字を上回る投資活動を行っていますが、財務活動収支からは町債の発行額が返済額以内に抑えられていることが分かります。

表示単位未満の数値を四捨五入しているため、積み上げ合計と一致しないところがあります。

問合せ:役場総務課

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU