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【特集】新規就農を応援します!(2)

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愛知県豊川市

■〈Interview〉みんなを笑顔にする感動のイチゴを
鈴木翔太さん(33歳)
令和3年就農、栽培品目:イチゴ

Q:就農のきっかけとイチゴを選んだ理由は?
前職では、農家の方と話をする機会が多く、担い手不足の現状を知り、今後の農業には若い力が必要だと感じました。自分が若手農家として働くことで、この地域の農業に貢献したいと思うようになり、地元で就農することを決心しました。
イチゴを選んだ理由は、娘の大好物だからです。自分の作ったイチゴを笑顔で食べている姿が見たいという思いが決め手となりました。娘の笑顔が農業を頑張る原動力になっています。

Q:就農を決めた後、まずは何をしましたか?
まずは農協に相談し、就農インターン制度の紹介を受けました。同時に県へ補助金の関係で相談に行きました。相談開始から半年後にイチゴ農家のもとで研修が始まり、1年3カ月、農家の基本を学びました。研修を受けながら、農地を探し、同時に機材の確保や苗の準備に取り掛かりました。

Q:働く中で一番うれしかったことは?
人とのつながりが増えていくことです。就農してからたくさんの同業者と知り合いになりました。育てた苗が病気で枯れたときは、今年は出荷できないかもしれないと悩みましたが、知り合いから苗を分けてもらい、何とか出荷することができました。助け合える仲間がいることを、心強く感じています。

Q:今後の目標は?
豊川市の農業を引っ張っていける農家になることです。いつかは自分も研修者を受け入れてたくさんの若手を育て、豊川市の農業を盛り上げていきたいです。

《鈴木さんの1日(収穫期)》
6時~7時 朝食・準備
7時~13時 収穫・パック詰め
13時~14時 休憩など
14時~15時 出荷
15時~18時 イチゴの手入れなど
18時~23時 夕食・お風呂・自由時間
23時~6時 睡眠

◇研修先農家インタビュー
日惠野克好さん(農業歴23年)
研修では、苗作りから出荷までの一連の作業を覚えてもらいました。イチゴはデリケートなので、温度や湿度の管理の他、水・肥料を与えるタイミングや量などが重要です。また、イチゴのパック詰めは色や形などをそろえるのにとても苦労するため、鈴木さんにはこの作業を重点的に取り組んでもらいました。
就農には決心が必要ですが、サポート体制もしっかりしているので、この機会にぜひ検討してみてください。熱意のある方のチャレンジを待っています。

■〈Interview〉アスパラガスに夢を乗せて
山口泰裕さん(42歳)
令和6年就農、栽培品目:アスパラガス、ブドウ

Q:就農のきっかけとアスパラガスを選んだ理由は?
工場で仕事をしていましたが、農業をやりたいという夢をずっと持っていました。農業は自分のやりたいことを追求でき、こだわりを持って仕事をしたい私の性格に合っていると思います。子どもが自立するタイミングで、就農に向けた活動を始めました。
栽培品目には、私の大好きなアスパラガスを選びました。自分の好きな野菜だからこそ、気持ちを込めて育てることができるので、全力で農作業に取り組んでいます。

Q:就農を決めた後、まずは何をしましたか?
就農を決意した約2年前、県へ相談に行き、国の制度などを活用しました。就農インターン中は所得がなくなってしまうため、その間の生活費や農業準備資金などの補助を受けました。この制度のおかげで、安心して就農を目指すことができました。

Q:働き始めて大変なことは?
来年の植え付けに向けて行っている、農業の基礎となる土作りです。アスパラガスの魅力の一つに、一度植え付けると約20年同じ株から収穫できるという特徴があります。土の良し悪しが生育に影響するため、土作りは、今後20年間に関わる大切な作業です。根がしっかり張るよう、土壌改良や堆肥投入を重点的に行っています。

Q:就農を考えている方へメッセージを
農業をやりたいという気持ちが大切です。その気持ちがあれば、サポートしてくれる人や協力してくれる仲間が増えてきます。夢を持っている人は、ぜひチャレンジしてみてください。

《山口さんの1日(就農直後)》
6時~7時 朝食・準備
7時~12時 苗の水やり・土作り
12時~13時 休憩
13時~16時 堆肥投入
16時~17時 休憩
17時~22時 アルバイト
22時~0時 夕食・お風呂・自由時間
0時~6時 睡眠

◇研修先農家インタビュー
林隆雄さん(農業歴14年)
農業は自然を相手にしているので、災害や病害虫の発生など、毎年違うトラブルが発生します。研修では、私が今まで経験したことを一つでも多く伝えるようにしました。一朝一夕で安定した農業はできませんが、地道に作物を見てあげることで、育て方や特徴が分かってくると思います。
山口さんのような若手農家が増え、良い仲間とともに楽しく農業に取り組むことで、豊川市の農業がますます発展していくことを願っています。

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