「まほろば」とは、素晴らしい場所・住みやすい場所という意味です。出雲崎町が何歳になってもいきいきと暮らせるまほろばになるように、皆さんからの疑問にお答えしたり、町からの情報をお知らせしていきます。
第9期(令和6年度~令和8年度)介護保険事業計画の作成に向けて、昨年度「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」と「在宅介護実態調査」を実施しました。今回はこの調査の分析結果から、出雲崎町の課題と今後の施策方針案についてお知らせします。
■介護予防・日常生活圏域ニーズ調査
調査対象者:要介護認定を受けていない65歳以上の方
対象者数:1,518人
回答者数:1,263人
回答率:83%
「昨年と比べ外出回数が減っていますか」という問いに対し、約6割の方が外出頻度が減っていると答え、その理由が以下のグラフのとおりとなっています。
図表 外出を控えている理由(複数回答可)
外出を控えている理由として「足腰などの痛み」の割合が最も高くなっています。
■在宅介護実態調査
調査対象者:要介護(支援)認定を受けている方の家族介護者
対象者数:182人
回答者数:161人
回答率:88%
「今後の在宅生活の継続に向けて、主な介護者が不安に感じる介護はありますか」という問いに対し、7割以上の方が不安があると答え、その理由が以下のグラフのとおりとなっています。
図表 今後の在宅生活の継続に向けて介護者が不安に感じる介護(複数回答可)
家族介護者が在宅で介護していくうえでの不安は、主に「認知症状への対応」と「日中・夜間の排泄」であることがわかります。
■町の現状と課題
本町は初回の介護申請年齢が高く認定率が低いことから、元気な高齢者が多いと考えられるものの、コロナ禍で外出を控える生活が長く続いた影響で足腰の筋力低下による転倒リスクが高まっていることや、痛みを抱える方が増えていることがわかりました。
また、本人が住み慣れた在宅で暮らしていくためにも、介護者の様々な負担感を減らしていく介護者支援が必要であることもわかりました。特に認知症の方への対応を家族だけで抱えこむことには限界があり、地域の力が重要になります。
保健福祉課 介護高齢係 細野主事
■本町はこれを目指します!
住み慣れた地域で 自分が望む暮らしを続けていけるまち
そのために、以下の3つの視点が連動し、高齢者の方々が地域で元気に暮らしていける仕組みづくりを推進します。
▽自分らしい生活を続けるために
・介護にならず元気なまま自宅で暮らしていけること
・状態が悪化しないための支援が受けられること
・家族介護者の負担を軽減するための支援があること
▽いつまでも地域の一員として
・なじみの付き合いが続けられること
・地域の中で活躍できる場があること
▽認知症の方も共に暮らせるまちづくり
・認知症に関する理解を深めること
・地域で支えあえる関係をつくること
問合せ:町保健福祉課 介護高齢係
【電話】0258-78-2293
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