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自治体の皆さまへ

加茂養生訓6(我ひとり居て、憂悲しみ多ければ、気むすぼほれてふさがる)

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新潟県加茂市

■ー社会参加のすすめー
加茂病院 富所 隆
今まで健康寿命のためのキーワードとして、食事と運動についてお話ししてきました。今回から三つ目のポイントとしてコミュニケーションについてお話しします。
♪あんまり急いでごっつんこ、アリさんとアリさんがごっつんこ♪という歌は知ってますよね。アリはとても社会性を持った生き物で、一匹だけで飼育すると、とても寿命が短くなることが知られています。
人も同じく社会性を大切にして生きている動物です。長く務めた職場を退職し、家に引きこもってしまうことで、心身の活力が奪われて行くことは、ご存知だと思います。厚生労働省は、以前から、社会参加と介護予防効果の関係について、提言をしてきました。『スポーツ関係・ボランティア・趣味関係のグループ等への社会参加の割合が高い地域ほど、転倒や認知症やうつのリスクが低い傾向がみられる』とし、その取り組みを自治体に求めてきました。
現在、加茂市でも多くの取り組みが行われています。定年退職された方を対象にそれまでの経験や知識を生かしたシルバー人材センターでの活動。公民館での趣味やスポーツ、各種の学習会などの集まり。認知症やその家族の方々が自由に参加できるオレンジカフェの開催。NPOかも小町さんが運営する地域の集いの場など、たくさんの催しが行われています。
また、加茂市には市民と行政の共同活動として、ボランティア活動の“かも美化サポーター”という制度があります。令和6年5月現在で19の団体が、加茂市内各地の美化活動に参加しておられるようです。
ただ、こうした集まりはちょっと苦手という方もおられますよね。一人でも社会と繋がる方法はたくさんあります。近所の方との日常の挨拶や会話、離れて暮らす家族との連絡なども大切です。新聞などから社会の動きや変化を知ることもコミュニケーションの一つです。

問い合わせ:県立加茂病院総務課
【電話】52-0701

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