■上越地域の小学校で初!斐太北小学校がユネスコスクール・キャンディデート校に認定
(4.質の高い教育をみんなに)
斐太北小学校は、このたび上越地域の小学校では初となる「ユネスコスクール・キャンディデート校」に登録認定されました。同校はこれまで学校運営協議会など地域関係者と連携し、地域内の自然や歴史を知りながら郷土愛を育む学習を展開してきました。そのようなESDを意識した取組が審査機関で、高い評価を受けたものです。
ESDとは「Education for Sustainable Development」の頭文字を取った単語です。日本語では「持続可能な開発のための教育」と訳されます。ESDは、「人類が将来の世代にわたり、恵み豊かな生活を確保できる」、「現代社会におけるさまざまな問題を各人が自らの問題として主体的に捉え、身近なところから取り組む」ことなどを目指しています。
ユネスコスクールとは:
・ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校です
・文部科学省及び日本ユネスコ国内委員会では、ユネスコスクールをESDの推進拠点として位置付けています
・現在、世界182の国・地域で1万2000校以上のユネスコスクールがあります。日本国内の加盟校数は、3月時点で1115校となり、1か国当たりの加盟校数としては世界最大となっています
ユネスコスクール・キャンディデート校とは:
・国内審査を通過し、ユネスコ本部に加盟申請中の学校をキャンディデート校といいます。国内におけるユネスコスクールのネットワークでの活動に参加可能となります
ユネスコスクールの活動目的:
・ユネスコスクール・ネットワークの活用により、世界中の学校と児童生徒間・教師間の交流を通じ、情報や体験を分かち合うこと
・地球規模の諸問題に、若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指すこと
○経緯と今後の展望
斐太北小学校は、生活科及び総合的な学習の時間を「みらい学習」と称し、教科横断的な学習に取り組んできました。これは、令和2年度に学習指導要領が改訂され、変化する社会に対応するため、「持続可能な社会の担い手育成の教育=ESD」の推進が求められたことが理由。令和3年度からESDの6つの視点、7つの能力・態度を「みらい学習」で生かしながら活動に取り組んできました。
最近は、他県の学校と児童間・職員間で交流し、互いを高め合う活動を重視しています。更に、8月には昨年に引き続き、宮城県で開催された「SDGsセミナー」で校内での取組に関する実践発表を行いました。
今回のキャンディデート校登録で、他校との交流や各種団体との情報交流が広がり、児童の活動範囲も格段に広がります。この広がりを生かし、斐太北小学校では今後も世界規模の加盟校登録を目指し、現在行っているESDの取組を発展させていくこととしています。
■市民の「郷土愛」醸成を図る活動~奥山、里山、里川の再生プロジェクト~
(14.海の豊かさを守ろう)
○ふる里の川普請(かわぶしん)を実施(渋江川クリーン作戦)
新井の市街地を流れる渋江川は昔から人の生活に近い水辺の自然環境です。たくさんの魚を採ったり水遊びをしたりという思い出をお持ちのかたもいると思います。今年の猛暑でも水は絶えず魚が住み付き、アユ釣りの愛好家はこの季節を満喫していました。
昔と比べて市街地の河川の役割は変わり、下流部には頭首工ができ護岸は改修され人と川との距離は少し遠くなったと感じられます。それでも河川は農地のかんがい対策や冬期の流雪溝など、そこに住む人にとってたいせつであることには変わりません。そして、その環境をより良い状態で未来へ引き継ぐため、小さな活動ではありますが「渋江川クリーン作戦」を9月9日に実施しました。
「渋江川クリーン作戦」は、市の自然環境保全団体である「生命地域妙高環境会議」が主催。登録制ボランティア組織「環境サポーターズ」をはじめ、「妙高里山保全クラブ」「新潟県退職公務員連盟妙高頸南支部」の皆さんからご協力いただき、田町、中央町地内の渋江川のごみを拾う活動です。今回は、総勢30人のかたが参加。ごみは、ビニール袋など風に吹かれてしまったと思われるものから、家電やタイヤなど心無いものまであり、約130kgを回収しました。
私たちの生活様式や水辺環境との関わりは少しずつ変わっていきます。生命地域妙高環境会議では、持続可能な地域の実現のため活動を継続していきます。
ぜひ活動にご参加ください。
『生命地域妙高環境会議ホームページ』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
問合せ:環境生活課 SDGs推進室
【電話】74-0033
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