~児童生徒を真ん中に据え、自律と共生の心と態度を育む学校づくり~
令和2年度、3年度に小中学校の学習指導要領が改訂されました。その内容を受け、市内の小中学校では、これまで以上に子どもの主体性や自己調整力、自他を尊重し、誰とでも協働しようとする心と態度の育成を目指した学校づくりに取り組んでいます。その手法の一つが「イエナプラン教育」です。モデル校である新井南小学校をはじめ、それぞれの学校のよさや特徴を生かしながら「妙高型イエナプラン教育」を進めています。
■「イエナプラン教育」とは?
イエナプラン教育とは、ドイツで生まれオランダで発展した、子どもの個性や意欲を重視した教育手法です。何をどう学ぶかを子ども自身が選択・実践することを奨励し、ときには個別に学んだり、ときには仲間と協働的に学んだりと、子どもは自分のペースで学ぶことができます。また、異年齢で学級が編成され、学習や遊びなどをとおして子どもどうしの助け合い・支え合いが活発に行われ、「違い」を尊重する心が育まれます。
他にも「サークル対話」や「ワールド・オリエンテーション(教科横断的・探求的な学び)」などの特色ある教育活動が展開されます。日本でも、個性重視や個別最適な学びが求められるようになったことなどから注目されています。
■新井南小学校の取組
新井南小学校では、妙高型イエナプラン教育の先行モデル校として、令和3年度から「新井南小イエナプラン教育メソッド」に取り組んでいます。具体的には、1~3年生、4~6年生という異年齢によって学級集団を構成し、各種教育活動に取り組んでいます。授業では「自由進度学習」の時間を導入し、従来の一斉指導型ではなく、子どもが教科や内容、学び方などを自己選択・自己決定し、主体的に学習を進めます。そのような特色ある教育を求めて、校区外や市外から新井南小学校への転入・入学を希望するご家族もいます。
また、職員と保護者で行う「明日の南小をつくる会」や学校運営協議会などの機会に情報を共有。地域のかたや保護者のかたの理解と協力を得ながら、令和7年度の本格実施に向けて取り組んでいます。
問合せ:こども教育課 学校教育係
【電話】74-0037
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