市は毎年、予算、決算などの財政状況を公表し、市民の皆さんから納めていただいた税金の使われ方をお知らせしています。今回は令和4年度の決算の概要などをお知らせします。
令和4年度は、誰一人取り残さないというSDGsの理念のもと、SDGs未来都市の推進、脱炭素社会の実現、デジタルシフトの加速など、本市の持続的発展につながる取組を推進するとともに、感染禍における原油価格・物価高騰などへの対応として、市民の皆様への生活支援や事業者支援、さらには経済対策を切れ目なく実施してきました。
普通会計の歳入決算額は237億7863万円、歳出決算額は212億1451万円となり、翌年度に繰り越しが必要な財源を差し引いた実質収支は23億8291万円となりました。
■令和4年度普通会計決算のポイント
・普通会計の実質収支(剰余金)は23億8291万円
・市税収入が51億円を超え、歳入総額の21.5%を占める
・財政調整基金は約51億円を維持。市債残高は約6億円減の約174億円
■歳入決算額
237億7863万円(前年度比5.1%減)
○歳入の特徴
歳入では、市税収入が法人市民税の増収により前年度より約5億1千万円の増。地方交付税は約4億3千万円の減。寄附金は、ふるさと納税による妙高山麓ゆめ基金などへの寄附額が増加し約8千万円の増となりました。構成比をみると、市税などの自主財源が39・9%、国県の支出金や補助金などの依存財源が60・1%となりました。
■歳出決算額
212億1451万円(前年度比6.5%減)
○歳出の特徴
歳出では、物件費が施設の解体経費や電気料金の高騰により前年度から4億1千万円の増。扶助費は、子育て世帯や住民税非課税世帯等への臨時特別給付金などの支出が減ったことから4億5千万円の減。補助費等は、家計への経済支援と地域経済の活性化を図るために実施した「みんなの応援券」事業などにより3億1千万円の増。投資的経費は、妙高クリーンセンターの基幹改良工事や、妙高支所・妙高保健センターの大規模改修工事などにより10億1千万円の増となりました。
[歳出性質別決算状況](単位:億円)
■用語解説
普通会計:地方公共団体ごとに各会計の範囲が異なっており、財政比較や統一的な掌握が困難であることから、地方財政統計上、統一的に用いられる会計区分。そのため、一般会計の決算額と必ずしも一致しません
自主財源:市税などの市が自由に活用できるお金
依存財源:国や県から定められた額を交付されたり、割り当てられたりするお金
地方交付税:全ての市町村で一定水準の行政サービスが受けられるように、国が交付するお金
市債:建設事業などに使うため、国や金融機関から借りるお金
■健全な財政運営を維持
令和4年度決算に係る各種財政指標をみると、将来を見据えた中で、健全な財政運営に努めることができました。今後の財政運営については、人口減少・少子高齢化に伴う市税収入の減少や社会保障関係費の増加、公共施設の老朽化対策などにより、厳しさを増すものと見込まれており、安定した財政基盤を確立していく必要があります。このため、創意工夫による歳入確保に一層努めるとともに、常に財政状況を総合的に把握し、激変する環境の変化に的確に対応できるよう、引き続き、財政健全化の取組を進めてまいります。
特別会計、公営企業会計の決算状況は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
■ふるさと納税による寄附金が増えています!
令和4年度にふるさと納税の返礼品をリニューアルし、PR強化などに取り組んできました。令和4年度の寄附金は、前年度と比べ61.4%増の1億6千万円となりました。引き続き、ふるさと納税を通じて、市の魅力や知名度の向上、返礼品による地場産業の振興につなげていきます。
ふるさと納税に関する詳細は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
問合せ:財務課 財政係
【電話】74-0007
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