~LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス)(性的少数者)について考える~
私たちはさまざまな人たちと共に生きています。住み続けたいまち妙高をみんなで実現するためには、お互いの個性を認め合える社会づくりがとてもたいせつです。6月には、「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」が施行され、国、自治体、学校や企業などに対して、性の多様性に関する理解の増進のための施策が求められています。誰もが自分らしく生きることができる社会実現のために性の多様性について正しい理解を深めましょう。
■いっしょに暮らしているLGBTQ+の当事者
LGBTQ+(性的少数者)のかたは、私たちの周りにあたりまえにいます。「しかし、あなたの周りにLGBTQ+の友人・知り合いはいますか」と聞かれると多くの人は「いない」と答えるのではないでしょうか。
LGBTQ+の当事者は、人口の約8・9%。これは、血液型AB型の人と同じぐらいの割合の人がいる計算になります。LGBTQ+の当事者は、どこかのまちではなく、この妙高市で今日もいっしょに暮らしています。
■「自分らしさ」を表現できない苦しみ
LGBTQ+の当事者は、周囲の理解不足や偏見、間違った認識のために自分らしさを表現できず、社会生活でも困難が生じることがあります。
「男らしさ」「女らしさ」をはじめとする普段の何気ない会話に含まれる差別や偏見の言葉によって傷つき、苦しみを感じ、それがLGBTQ+の当事者の生きづらさに繋がることがあります。周りに理解のある人が増えるだけで、そうした困難が少しではありますが軽減されます。
[LGBTQ+の割合比較]
LGBTQ*1:+8.9%(40人クラスに約4人)
AB型*2:10%(40人クラスに4人)
日本6大名字(佐藤・鈴木・高橋・田中・伊藤・渡辺)*3:約6.7%(40人クラスに約3人)*1…電通ダイバーシティ・ラボとPRソリューション局共同調査
*2…一般社団法人日本輸血・細胞治療学会HP
*3…名字由来netデータを基に独自算出
[LGBTの当事者の知り合いや友人はいますか]
*LGBT意識行動調査2019(LGBT総合研究所)
■レインボーフラッグとは?
レインボーフラッグとは、LGBTの尊厳と、社会運動のシンボルとして作られた旗です。虹色の各色には、セクシャリティ、生命、癒し、自然などといった意味が込められています。
■性のあり方は十人十色
こころの性や好きになる性は、自分の意思では変えられません。「男性として生まれたけれど、こころの性は女性」、「同性が好き」など性のあり方は多彩で十人十色であることが自然です。
性のあり方を構成する要素は、「からだの性」、「こころの性」、「好きになる性」、「表現する性」の4つをはじめさまざまなものがあります。一人ひとりの違いをその人の「個性」として認め、お互いを理解することが自分らしく生きることができる社会の実現に繋がります。
※詳しくは、本紙またはPDF版をご覧ください。
■誰もが自分らしく生きられるまちへ
「これが常識である」と決めつけないのもたいせつなことです。
赤と黒があたり前だったランドセルが多彩な色になっているように、社会に溢れる多彩な個性を認め合い、誰もが自分らしく生きられるまちづくりについていっしょに考えてみませんか。
■知っておこう!
[カミングアウト]
LGBTQ+の当事者が、本人のこころの性や好きになる性を他者に伝えることを言います。とても勇気が必要な行動なので、カミングアウトを受けたら、相手に寄り添い受け止めることがたいせつです。
[アウティング]
他人のこころの性や好きになる性を勝手に暴露することを言います。性のあり方を当事者の同意なく誰かに話すことで当事者の命を奪いかねない行為です。当事者に、誰に、どの範囲まで伝えてよいかしっかり確認することがたいせつです。
問合せ:
生涯学習課 生涯学習推進係【電話】74-0034
市民税務課 市民窓口グループ【電話】74-0009
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