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自治体の皆さまへ

中越大震災から20年 ~私たちは忘れない。あの日、あのとき。~(2)

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新潟県小千谷市

◆SVTS風組 新保純一さん 洋子さん
〇一晩中地域のために
当時は町内役員をしていたので、発災後、まずは消防団と協力して千谷のセンターを地域の災害対策本部にしました。その後、発電機や投光器などありったけの機材を各所に配り、一晩中町内の状況確認や広報のため車で走り回りました。その後は、食料・水・トイレ・支援物資の収集など、次々と出てくる問題にみんなで立ち向かいました。「やろうぜ」って言ったら「よし、やるか」と言ってくれる人が多くいたから、たまたまここまで動けたんだと思います。

〇技能ボランティア集団「風組」の誕生
中越大震災での日本財団の方との出会いをきっかけに、復興支援のボランティア活動を始めました。そのうち、自営業で営んでいる土木・建設業の力をいかして従業員たちと一緒に被災地に出向きました。被災者の方から「助かりました、ありがとう」と感謝されると、その後も被災地のことが気になり、それでいろんな災害の現場に駆けつけるようになって、「風組」を立ち上げました。
発災直後は、小型の重機でしかできないことやたどり着けない場所がたくさんあります。それが私たち技能ボランティアの役目です。

〇全国各地に仲間がいるから
今は、災害が起きたら全国各地の仲間と一緒に助けに行くのが当たり前になっています。また、私(洋子さん)はボランティア団体全ての情報を集約して発信しています。これにより、現地の状況を把握できるだけでなく、後発隊が被災地までの道や不足している支援物資などの情報を確認できます。もし、この先小千谷で何かあったとき、絶対にこの仲間が助けに来てくれることが、このつながりの大きな強みだと思っています。
「風組」は、楽集館で中越大震災の企画展を行います。楽集館にある「希望の灯り」のモニュメントの存在を知ってもらい、震災を経験していない世代に震災の状況を伝えたくて企画しました。ぜひ見に来てください。

■災害への備え、できていますか?
いざという時に自分や家族を守るため、ふだんから災害に備えておくことが大切です。この機会に避難場所やハザードマップ、家庭の備蓄品などを確認しましょう。

◆家具の置き方を工夫しよう
・家具の転倒を防ぐため、壁に固定する。
・倒れた時に出入り口を塞がないよう、家具の向きや位置を工夫する。

◆飲料水・食料品を備蓄しよう
・食料や水(1人1日3L目安)を最低3日分備蓄する。
・ローリングストック(ふだんの食品を少し多めに買い、食べた分だけ買い足す方法)で備蓄する。

◆非常用持ち出しバッグを準備しよう
・下記のチェックシートを参考に、非常時に持ち出すものをあらかじめリュックサックなどに詰めておく。

▽非常用持ち出しバッグ
・飲料水
・食料品
・貴重品
・携帯トイレ
・救急用品(ばんそうこう、常備薬など)
・ヘルメット
・マスク
・軍手
・懐中電灯
・衣類・タオル
・毛布
・携帯ラジオ
・電池・充電器
・使い捨てカイロ
・ウェットティッシュ
・洗面用具(歯ブラシ、せっけんなど)
・ゴミ袋
・体温計 など

▽乳幼児
・ミルク(粉・液体)
・哺乳瓶
・離乳食
・紙おむつ
・抱っこひも など

▽高齢者・要介護者
・大人用紙パンツ
・杖・補聴器
・介護食
・入れ歯・洗浄剤
・障がい者手帳 など

▽女性や妊産婦
・生理用品
・母子手帳 など

▽ペット
・ペットフード・水
・ペットシーツ など

問合せ:防災安全課
【電話】83-3515

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